分身ロボットで遠隔出社、ロボットテレワークの実験参加者を募集 オリィ研究所

テレワークや遠隔教育などに利用される遠隔操作型のロボット「OriHime」を開発・提供している株式会社オリィ研究所(東京都三鷹市)は、全国約70社で利用されている20cmのテレワーク分身ロボット「OriHime」、ならびに先月発表した研究機「OriHime-D」を用いた新たな社会参加、働き方を模索すべく、テストパイロットを10名前後募集することを発表した。

オリィ研究所は、昨年から一般社団法人WITH ALS(東京都港区)と共に、様々な理由で働くことができない人達がテレワークで仕事を続けられる可能性を研究するプロジェクト「働くTECH LAB」を実施している。

オリィ研究所ではOriHimeを利用したテレワーカー向けサービスを展開しており、同社内にも育児・難病により一度も生身で出社すること無く、OriHimeでテレワークを行っている従業員が3名在籍する。現在約70社の企業がOriHimeを導入し、主に女性を中心に”自宅にいる時の顔や家の中を見られることなく、「本当に出社しているように勤務できるテレワークツール”として利用が広まっている」とオリィ研究所は述べている。

全身20cmのOriHimeは簡単なジェスチャーにより現場に指示を出したり、オフィスの仲間らとの「まるで本当にいるような」コミュニケーションがとれる事が特徴だが、その一方で移動はできず身長も小さいため、接客や受付などはできる仕事量に制限があった。

そこで、オリィ研究所は新たな研究用モデルとして、移動が可能な全長約120cmの新型の分身ロボット「OriHime -D」を開発した。


OriHime-D

この研究用モデルを用いて、従来のテレワークでは実現できていなかった肉体労働、接客業への参加の可能性を探るため共同での事業開発・研究等が可能な企業・研究機関を募集したところ、いくつかの企業、大学からフィールド提供や雇用についての賛同、協力の声があがったという。

今回、次のステップとして、働きたい意志や能力があるが様々な理由により外出が困難なテストパイロットを10名前後募集。「OriHime」・「OriHime-D」を遠隔操作、接客やオフィス出社など様々な就労ケースでの実験を行う考えだ。

用途例としては、在宅者がチームと一緒に展示会で説明員をしてパンフレットを手渡したり、店頭販売を行ったり、オフィスや飲食店などで配膳を行ったり、演劇や舞台などへの参加などを想定しているが、広くアイディアを募集し、議論を重ねながら必要な機能やインタフェースデザインなどを作っていく予定とのこと。

今回のモニターパイロットの募集では、身体障害や育児や介護など様々な理由で「働く意志があるが外出が困難な方」を対象とする。パイロット期間は2018年10月~2019年4月までの半年間。実際の接客などのフィールド実験の際は謝金も支払われる。

ゆくゆくは、WITH ALSらと開発している「視線で操作できるインタフェース」と組み合わせ、言葉を発せない方、寝たきり状態の方も遠隔で働ける可能性を模索していく考えだ。テストパイロットの応募要項は以下の通り。

テストパイロット応募要項

1. 年齢18歳以上
2. 病気、育児介護、住む地域などの理由で外出が困難
3. 正規雇用、パート、アルバイト問わず就労の意思がある
4. PCを普段から使い慣れている(ワード、エクセル、SNS程度はできる)
5. 新しい事が好きで、社交的な方
(テストパイロット募集は2018年8月31日まで。)

オリィ研究所の問い合わせページより、「テストパイロット応募」と記入の上応募。

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ロボスタ編集部
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