米アマゾンがAIロボットカー「AWS DeepRacer」を発売!シミュレータと強化学習でトレーニング、リーグ戦も開催

米アマゾンは「re:Invent 2018」というラスベガスで開催されたイベントで「AIロボットカー」を発表し、本当に発売された。定価は$399だが、今日時点では$249で買える(日本で使うには電波法を確認する必要あり)。

米Amazonが発売した「AWS DeepRacer」

AIロボットカーと呼ぶと大仰だが、18分の1サイズのラジコンカーと言えばイメージしやすいかもしれない。「アマゾンでラジコンカーを売っているなら普通」と感じるかもしれないが、このラジコンカーがタダモノではない。
デュアルコアCPU(インテル製Atom)を搭載し、カメラや加速度センサーやジャイロセンサーまでも装備、ミニチュアながら自動運転に関連したAI技術が使われているからだ。


強化学習を学ぶポールポジション

公式ページには「強化学習を学ぶポールポジション」と題され、「AWS DeepRacer」は強化学習(reinforcement learning: RL)を始めるための楽しい方法を提供する」とある。つまり、機械学習(ML)のひとつの技術、強化学習を学ぶことができるSTEM要素も兼ね備えたラジコンカーだという。
そのスーパーパワーは、教師付き(ラベル付き)トレーニングデータを必要とせずに非常に複雑な動作を学習し、長期的な目標を最適化しながら短期的な決定を下すことができるらしい。


機械学習では、正解付きの学習データを大量に与えて学習させる「ラベル付きトレーニング」が多く用いられている一方で、Alpha Goなどはラベル津先トレーニングの後に、膨大なラベルなしのトレーニングから学習を行った。これが「強化学習」手法で、今回のロボットカーもシュミレーションから経験と学習を摘んでいくしくみと思われる。


レース大会も開催

AWS DeepRacerは実際に目の前に存在するラジコンカーだが、AWSクラウドベースで提供される3Dレーシングシミュレータを使って、バーチャルカーとレースを始めることができる。つまりクラウド上のシュミレータでトレーニングしながら自律学習し、訓練されたモデルをAWS DeepRacerに搭載して、友人とレースをしたり、グローバルに開催される「AWS DeepRacer League」(レースの大会)に参加することもできる(リアル/バーチャル)。強化学習を深く理解し、AWSのツール「SageMaker RL」を活用して、AWS DeepRacerで使用するカスタムRLモデルを作成することで、将来のAIエンジニアの育成に繋げよう、開発者のレースは既に始まっている、というわけだ。

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ロボスタ編集部

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