
株式会社DroneFutureAviation(DFA)は、日本郵便が福島県南相馬市及び双葉郡浪江町で行っていた配送実証実験に、陸上配送ドローン(自動運搬ロボット)「YAPE」を提供したことを発表した。
今回行われた実証実験は、DFAが独占取扱権を有する陸上配送ドローン「YAPE」を利用した日本国内での荷物等の無人輸配送実現に向けた取り組みで、今回の実験では、福島県南相馬市及びふたば自動車学校の協力により、従来の実験より実際に近い環境で行なわれた。
自動車学校では敷地内の道路を、福島県南相馬市内では災害公営住宅を走行した。また、1月31日には災害公営住宅で同実証実験の公開デモが行われた。
「YAPE」は、イタリアを本社とするe-noviaが開発したロボットだ。YAPEは親しみやすい見た目を持ち、独立した電気モーターを備えた2つの車輪でエネルギー消費を最小化し、動きの機敏さを最大化する。これにより小道や狭い空間を機敏に動き、楽々と歩道を上り下りすることが可能。
また、360度ヴィジョンにより、人間の目よりも早く障害物を検知し、回避を行う。最大25%の傾斜・4㎝の段差に対応し、ペイロードは最大70kgで凸凹した道でも走行を可能とする。
■Yape, prima consegna autonoma
DFAは日本郵便において一昨年行われた「POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM 2017」の採択企業として選ばれ、「配送ロボットの物流分野への活用実現に向けた実証実験の実施」パートナーとして採択された。
DFAは、今回の実験により、社会的課題解決や日々の買い物支援など、陸上配送ドローンでの荷物等の輸配送実現に向けた取り組みを進めていくとしている。
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山田 航也
横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。