国内のスマートスピーカー普及率は約6%、認知率は約76%、電通Dが調査レポートを公開

電通デジタルは、2018年12月にスマートスピーカーの日本における利用実態についてインターネット調査を実施し、調査結果をまとめた「スマートスピーカー利用実態調査」のレポートを公開した。


今回の調査は、全国の満15歳~69歳の男女、個人に行われたもので、調査項目は以下の6つ。

■調査項目

・スマートスピーカーの認知度・普及度・購入意向、所有台数、機種

・性別・年代・世帯構成・年収・価値観・メディア接触・有料サービス利用率等所有者の属性

・購入のきっかけ、購入する前の期待と満足度、(非所有者の)購入しない理由

・設置場所、利用時間帯、使っている機能、利用による生活の変化等の利用実態

・企業アプリの利用度、利用しているアプリの種類、利用による企業への態度の変化

・スマートスピーカーで利用したい機能、あったらいい機能

記事では、同レポートの一部を伝える。



スマートスピーカーの認知度・普及度

同社の調査では、スマートスピーカーの認知率は約76%、普及率は約6%と、約3/4の人がスマートスピーカーという名前を聞いたことがある一方で、内容や特徴まで理解している割合は約18%に留まる結果となった。





所有している機種は、Goggle Homeが2.9%、Amazon Echoが2.4%、その他は0.9%以下

スマートスピーカーの機能で利用されているのは、音楽を聞く、天気予報を聞く、アラーム/タイマー機能、ニュースを聞くといった日常的なもので、音楽聴取は7割以上利用されている。


占い、英会話・言語学習といった機能があまり利用されていない

また、アンケートでは所有者の約4割が「音楽スピーカーの代わりになる」ことを購入理由として挙げており、それ以外にも、スマートスピーカーによる生活の変化として「音楽をよく聴くようになった」と回答している。





スマートスピーカーを持っていない理由・あったらいい機能

スマートスピーカーを持たない理由として、一般的に言われる「発声の恥ずかしさ」「音声認識精度」などよりも、「利用したいことがない」「どんなことができるのかよく分からない」「スマートフォンやPC、タブレットがあれば充分だから」などといった回答がある。



一方、購入者で購入前に期待を持っていたにもかかわらず、「幻滅」してしまった層は限定的で、多くの所有者が事前の期待も大きく、購入後もおおむね満足している結果となった。





また、今後に期待する機能としては、「気分や感情を読み取ったサービスの提供」「暮らしのサポート」などが支持されており、かつ所有者の1割以上がスキルやサービスが有料で提供されても構わない、としている。

もっとも多いのは、一緒にいる人によってプライバシーに配慮した対応をしてくれるという機能

今回記事で紹介した調査結果はレポートの一部だが、詳細なレポートは、以下のサイトで企業名、氏名、Emailアドレスといった情報を入力することで入手することができる。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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