スマートスピーカーの現状と今後の課題、5Gの動向予測、AIの民主化などを分析した「TMT Predictions 2019 日本版」を公開 デロイトトーマツ

デロイト トーマツ グループは、テクノロジー・メディア・通信(TMT)業界における日本オリジナルの考察・分析を加えたレポート「TMT Predictions 2019 日本版」を本日、発行したことを発表した。これは海外のデロイト グローバルが予測したグローバルトレンドのレポート「TMT Predictions」をもとにしたもの。

「TMT Predictions 2019 日本版」は、グローバルで発表した5G、AI、スマートスピーカー、eスポーツ量子コンピュータなどに関する10の業界予測に対して、各分野の日本の専門家が日本企業として変化にどう対処し、どう対応すべきかを「日本の視点」として解説している。


5G:共創による新しい市場作り

同レポートによれば、

2019年は世界的に5Gの広域無線ネットワークが広まり、サービス提供が始まる年である。グローバル版本編にもあるように、2018年には72社のオペレーターが5Gの試験を実施し、商用サービスも同年10月に米ベライゾンが家庭向けに「5G Home」として開始したことを皮切りに、12月にAT&Tが宅内以外も含めたモバイルホットスポット用途で商用展開を開始した。さらに2019年4月3日に、米ベライゾンと韓国SKテレコム、KT、LGユープラスが相次いでスマートフォン向け5Gサービスを開始したと発表した2。日本においても世界の先頭グループとして5Gインフラを実現すべく、現在4G/LTEを提供しているドコモ、ソフトバンク、KDDIが2020年からの5G商用サービスの本格展開を予定しており、前年の2019年にはプレサービスも計画している。また2019年10月に4G/LTEを提供予定の楽天も、2020年に5Gサービスを開始する意向である。

として、5Gではグローバルで端末の販売規模が2019年には100万台超、2020年までには1,500~2,000万台に伸びると推計している。日本においての5G浸透には「5G価値の消費者実感」「端末の低コスト化」「通信事業者の設備投資負荷」のハードルがあり、日本における5G浸透に向けては共同事業による仕掛けづくりがポイントとなる、とした。

詳細のリンク
5G レポート


AI:日本におけるAIの「民主化」

グローバルでは2020年までにAIソフトウエア使用企業におけるAI統合型エンタープライズソフトウエアサービスの普及率は87%、クラウドベースAI開発サービスの利用は83%まで増加すると予測し、AIの利用が一般企業にも拡大する「AIの民主化」が進むと想定。しかし日本における「AIの民主化」には「日本語」「実用性」「データガバナンス」の3つのハードルがある。同レポートでは課題を乗り越え日本はどう「民主化」を進めるべきか解説している。

関連サイト
AI レポート


スマートスピーカー:日本におけるスマートスピーカーの現状と今後の課題

スマートスピーカーの動向と予測にについても詳しく言及している。

スマートスピーカーの市場は、Google Home、Amazon Echo等のハードウエアや、Google AssistantやAmazon Alexa、Apple Siri、LINE ClovaなどのAI音声プラットフォームを中心に語られることが多く、プラットフォーム上で使用するツールやコンテンツを提供する事業者を含めてエコシステムが構成されている。これらの音声エコシステムに参加するスタートアップ企業が消費者の様々な生活シーンや業種に合わせたサービスを提供することも影響し、2019年には前年63%増の成長率で市場が拡大する見込みである

としている。
グローバルにおけるスマートスピーカーの2019年の市場規模は前年比63%増の70億ドルに拡大すると予測。日本においては2017年にスマートスピーカーの発売が開始されたが、認知度が60%に達するのに対し、普及率は現状3%程度にとどまる。しかし、5GサービスやIoTの進展に伴うインフラ面の高度化に加えて、いくつかの技術的なブレークスルーにより各家庭での導入は急速に進むと想定される。レポートでは、ブレークスルーのための技術的要件と普及期におけるビジネスの備えを解説している。

また日本独自のコンテンツとして、いま日本企業が取り組むべき4つのテーマ「APIエコノミー」「IoTの活用」「IoTのリスク対応」「ロボティクス」を取り上げ、世界の動向や日本における現状と対応策などについても解説している。


【TMT Predictions 2019 日本版 「日本の視点」で取り上げる14のトピックス】
1. 5G:共創による新しい市場作り
2. Artificial Intelligence(AI):日本におけるAIの「民主化」
3. スマートスピーカー:日本におけるスマートスピーカーの現状と今後の課題
4. TVスポーツ/スポーツベッティング:スポーツベッティングによるスポーツ振興とアスリート支援への活用可能性
5. eスポーツ:eスポーツ市場の持続的成長に向けて
6. ラジオ:デジタルを活用したリスナー拡大と、音声領域での新たなビジネスモデル
7. 3Dプリンティング:国内量産現場での課題
8. 中国の通信環境:日本企業から見る中国データ経済圏の位置付け
9. 中国の半導体市場:市場展望と日本企業の戦い方
10. 量子コンピュータ: Next Technologyに向けて日本企業が取り組むべきこと

(日本独自トピックス)
11. APIエコノミー:企業の競争力の源泉となるAPIマネジメント力
12. IoT活用における課題と処方箋:実証実験の壁を越えるには
13. IoTが企業にもたらすリスク:DXに潜むセキュリティ脅威と機器設計段階からの対策
14. ロボティクス:ロボティクスオートメーションの進化

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也
山田 航也

横浜出身、1998年生まれの20歳。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム