「空飛ぶ車」を作るテトラ・アビエーション、約5,000万円の資金調達を発表

東大発スタートアップで、空飛ぶ車の開発を行っているテトラ・アビエーション株式会社は、第三者割当増資により、Drone Fund、Incubate Fund、TomyKから約5,000万円の資金調達を行なったことを発表した。

テトラ・アビエーションは現在、一人乗りの空飛ぶクルマ「teTra」の開発を行っている。「teTra」は、米ボーイング社がメインスポンサーを務める個人用飛行装置の国際コンテスト「GoFly」に参画しており、2018年6月の第1ステージで世界95カ国から参加する全3,000チームの中から世界TOP10入りを果たし、賞金200万円を獲得。さらに、2019年3月の第2ステージを突破し、現在は2020年3月開催予定の最終ステージである飛行審査へ向けて、1/1サイズの試作機の製作を進めているところだ。

最終ステージではマンションやビル相当の高さを飛行し、審査では実際の飛行や機体の完成度のみならず、ビジネス面も評価される。

テトラ・アビエーション株式会社は2018年6月に東大発ベンチャーとして、プロジェクト「teTra」のチームを運営するため創業。2020年までのGoFlyコンテスト開催中は、主にチームの知的財産や資金の管理を行い、終了後は開発を引き継ぎ、5年をめどに誰もがどこででも利用できる「空飛ぶ車」の普及を目指している。

同社によれば、現在、学生や元大手重工メーカーの社会人を中心としたコアメンバーが10人程度、加えて20人以上の協力メンバーが開発に携わっており、メンバーは、素材、航空力学、航空機エンジン、デザイン、ソフトウェア等の「一流の専門家が集まるオープンイノベーション型の異能集団」だという。東京大学や民間企業のサポートを受けながら開発を進めているところだ。

テトラ・アビエーションは、ローンチカスタマーや物流・リース等に関するパートナー企業を募集中であることも発表している。

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ロボスタ編集部

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