2019年5月29日、Amazonがディスプレイ搭載のニューモデル「Echo Show 5」を発表した。本日より予約を受付し、出荷は6月26日から開始される予定だ。
Echo Show 5の最大の特徴は名前通り、5.5インチのディスプレイを搭載した点にある。
既存のEcho Showの10.1インチに対して、Echo Show 5は5.5インチとディスプレイが大幅に小型化された。筐体サイズが小型化されたことに伴い、内蔵スピーカーやカメラのスペックも控え目になっている。そして価格がEcho Showの27,980円に対して、Echo Show 5は9,980円と大幅に安くなっているのも見逃せない違いだ。
小型の丸型ディスプレイを搭載している14,980円のEcho Spotよりも安く、ディスプレイ搭載モデルで最も安いモデルということになる。
またプライバシーを考慮したEcho Show 5独自の設計としてカメラカバーを搭載している。このカバーをスライドすると物理的にカメラだけオフにすることができる。マイクとカメラを両方ともオフにする場合は[マイク/カメラボタン]を押せば良い。
カラーはホワイトとブラックの2色展開となっている。
Echo SHow 5は日本だけでなく、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアでは6月より、インドでは7月より、メキシコでも間もなく販売予定となっている。通常アメリカから発売されて、しばらくしてから各国に展開する流れだったのだが、今回のEcho Show 5はグローバルに一気に販売されるという点でも興味深い。
今回Echo Show 5とEcho Showでは新しくなったスマーホーム設定画面でスマートデバイスをより簡単に制御できるようになったという。
またホーム画面は好みに合わせてカスタマイズできる。ディスプレイの明るさは周りの環境に合わせて自動調整もできる。
Echo Show 5向けに視聴角度やカメラアングルを調整できるAmazon純正のスタンドも1,980円で同時発売された。Echo ShowやEcho Spotにも用意されているアクセサリーだが、取り付けたほうがより画面を見やすくできるので合わせて購入するのはおすすめだ。
今回のEcho Show 5の発表は、ほぼ近い価格帯となるGoogle Nest Hub(旧Google Home Hub)の日本発売に前で合わせたかのような絶妙なタイミングに思える。いずれにせよ、この2機種が国内の低価格スマートディスプレイ市場を牽引していくであろう。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。