キヤノン、協働ロボット「COBOTTA」向けの画像処理ソフトウエア「Vision Edition-C」を発表 高度なロボットの眼で自動化を推進

人件費の高騰や人手不足などから、生産現場における自動化が喫緊の課題となっている。キヤノン株式会社は「CANON INDUSTRIAL IMAGING PLATFORM」をコンセプトに、ネットワークカメラや産業用カメラなどのイメージング製品および、画像処理ソフトウエア「Vision Edition」(2018年3月発売)などを活用した生産現場の「見える化」を推進している。その一環として独自のカメラ技術をロボットのビジョン(視覚)に活かす動きにも積極的だ。

キヤノンは株式会社デンソーウェーブの協働ロボット「COBOTTA」(コボッタ)本体にインストールして使用できる画像処理ソフトウエア”Vision Edition-C”を、12月下旬に発売することを発表した。同社は、このソフトの豊富な画像処理機能により、協働ロボットの価値を拡大するとしている。

なお、12月18日から21日に東京ビッグサイトで行われる「2019国際ロボット展」のデンソーウェーブのブース(西展示棟 西2ホール W2-29)にて、同発表に関するデモを実施予定だ。





Vision Edition-Cの主な特長

今回新たに発売する”Vision Edition-C”は、デンソーウェーブ製の協働ロボット「COBOTTA」専用の内蔵型画像処理ソフトウエアです。キヤノン製のネットワークカメラや産業用カメラ「N10-W02(2018年3月発売)」などと組み合わせることで、”Vision Edition-C”は「COBOTTA」の「眼」の役割を担う。

例えば、同ロボットによる特定の位置にある部品をつまみ上げ、決められた位置まで移送する一連の作業 (ピック&プレイス作業)に必要なパターンマッチング機能(予め登録したモデルと同じものを見つけ、見つけたものの位置を検出する機能)や検査機能、点検機能の搭載により、同ロボットの作業の抜け漏れを発見・防止したり、数字やバーコードの読み取りや資材配置の点検を行ったりするなど、これまで人の目で対応していた作業の自動化に貢献し、「COBOTTA」の価値を拡大。また、同ソフトは「COBOTTA」本体にインストールして使用できることから、ソフトウエアを制御するための産業用PCが不要となり、スペースが限られるさまざまな産業の生産現場における自動化の普及につながる。

同社は、今後も協働ロボットの「眼」の役割を担うネットワークカメラや産業用カメラ、画像処理ソフトウエア「Vision Edition」を幅広い協働ロボットに提供することで、生産現場の自動化を促進し、生産性や品質の向上に貢献していくと述べている。


“Vision Edition-C”の活用事例



▼ ピック&プレイスへの活用例

「COBOTTA」で対象物にシールを貼る工程において、”Vision Edition-C”を活用。画像処理により、ピック&プレイス作業時の位置補正ができるため、対象物を置く位置がずれた場合にも、適切な位置にシールを貼り付けたり、貼り付けた後にシール位置検査を行ったりすることが可能。これまで人が行っていた単純作業の自動化に貢献。

ピック&プレイス作業への活用イメージ

▼ 計測器を使った重量測定と配置への活用例

“Vision Edition-C”の形状マッチング機能により、複数種類の形状の部品を判別し、種類別に正しく配置したり、数字の読み取り機能により、計測器のデジタル数値から重量確認を行ったりするなどの作業も可能。これまで人が行っていた、ピック&プレイスの配列ミスの確認や不良品確認作業において、画像処理で自動認識し、誤りがあった場合は警告を出すなど、作業の効率化とミスの防止に貢献。

重量測定と配置への活用イメージ




COBOTTAについて

「COBOTTA」はデンソーウェーブが開発した、安全柵を設置することなく人の隣で作業をすることができる、重さ約4kgの人協働ロボット。工場での部品の組み立てや仕分け、研究施設での検査の補助作業、学校教育でのプログラミング授業のほか、操作の複雑さからロボット導入が進んでいない幅広い分野での利活用が期待されている。

■【動画】Collaborative robot COBOTTA


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ロボスタ編集部

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