AI清掃ロボットは空間を漂う花粉や菌の除去にも有効か? 「Whiz」を使ってソフトバンクロボティクスと熊谷組が調査

AI清掃ロボット「Whiz」(ウィズ)を使用することで、空間浮遊菌量が5分の1程度まで減少することが判った。

ソフトバンクロボティクスと熊谷組は共同で、AI清掃ロボット「Whiz」の清掃能力を評価する実態調査を実施した。

その結果、「Whiz」を使用して床清掃を行った場合、人の手による清掃と比較して「空間浮遊菌量が5分の1程度まで減少する」ことが検証できたという。また、「床の清掃具合」と「空気中の清浄度(浮遊菌量)」には相関性が見いだされ、床面をきれいに保つことで室内空間全体の清浄度を高める効果があることも検証できた。そのため従来、人による清掃では取り切れない「隠れダスト」を「Whiz」による全面清掃で効率的に除去することによって、床の綺麗さだけでなく、室内空間も清浄に保つことに役立つことがわかったという。

清浄度(浮遊菌量)は花粉や菌などの有機物を測定
清浄度(浮遊菌量)は、空間の花粉や菌などの有機物を測定するものであり、空間のウイルスを測定するものではない。


今回実施の調査について

調査では二つのオフィスビルを対象に、ATP(汚染物質)拭き取り検査による床のきれいさと「微生物センサ BM-300C」を用いた室内浮遊菌量の測定を行い、人の手による清掃時と「Whiz」による清掃時の清掃具合に関する比較調査を実施した。



床の清掃具合をATP測定

下の表はオフィスビルにおいて主流であるタイルカーペット床を中心に、さまざまな床面116カ所の調査を通じて床の清掃具合をATP測定により判定する基準を定めたもので、7,000RLU以下を維持することが良好な清掃状態として定義されている。

ATP測定値と清浄度判定(ルミテスター管理基準値)

調査の結果、二つのオフィスビルにおいても床の清掃具合と浮遊菌量に相関性が認められた。「Whiz」の使用により、生物汚染度(ATP測定値:RLU)は2,000~4,000程度減少。「Whiz」を継続して使用することによって、使用前の測定値に戻ることなく、きれいな床面が保たれていることが分かった。


室内浮遊菌量の測定

さらに人の手による清掃時の室内浮遊菌量(n/立方メートル)は2万~3万で、比較的きれいな室内空間であったが、「Whiz」による清掃を2~3日行った後では、室内浮遊菌量が4,000~6,000(5分の1程度)まで減少し、1万を大きく下回るとてもきれいな室内空間になっていた。

「微生物センサ BM-300C」による微生物量の数値(n/㎥)の目安

以上のことから、従来の人による清掃では取り切れない「隠れダスト」を「Whiz」による全面清掃で効率的に除去することで、床のきれいさをむらなく高めると同時に、室内空間の清浄度の向上にも効果的であるとする。

以下、補足詳細資料。


床面ATP測定値とダスト量の相関関係について

生物汚染度の測定値(RLU)が1,000、2,000、5,000、6,000、1万と異なる5地点で最低5日間「Whiz」による清掃を実施し、100平方メートルおよび10回の使用に合わせ、回収したダスト重量を計測した結果、ATP測定値とダスト量には正の相関関係があり、ATP測定値が高い床面は、ダストが多く存在していることが検証された。(ソフトバンクロボティクスおよび熊谷組による共同調査結果から)

「Whiz」のダスト回収量とATP測定値の比較


床面ATP値と室内浮遊菌量の関係について

床面のATP値に対して、相当する真菌細胞数を推定したもので、10平方センチメートルの拭き取り面積で1万 RLUが得られた場合、真菌細胞10万個の存在に相当すると推定。つまり、1万 RLU以上の床面を1歩歩くだけで、数万個の真菌細胞をまき散らす可能性があり、繰り返しまき散らすことで室内浮遊菌が数万個/立方メートル以上となることが想定されている。(熊谷組調べ)

ルミテスター Smart & ルシパック A3

微生物センサ BM-300C


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ロボスタ編集部

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