企業の様々な課題を解決するためのAI(人工知能)ソリューション「AMY(エイミー)」を開発・提供するAutomagi株式会社は、荷姿のサイズを簡単に測定できる技術を一部開発したことを、2020年4月21日に発表した。
2019年12月、内閣府の「SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)第2期スマート物流サービス」に採択されたプロジェクトにおいて開発した。
同社は、将来的には非定型の荷物にも対象を広げて荷物の3辺の長さを検出できることを目指している。また、2021年にかけてスマート物流を支援する基盤技術研究及びアプリケーションの開発を進め、物流業界の課題、ひいては社会課題の解決とさらなる発展へ貢献していくと述べている。
(※冒頭の画像:開発中の技術の操作イメージ画像)
開発中の技術について
同社は昨年12月より、スマート物流を支援するスマホAIアプリケーション基盤技術をテーマに「物流・小売業界の人手不足」、「ニーズの多様化とそれに伴う効率性の低下」を映像処理AI技術にて解決すべく、研究開発に取り組んでいる。
今回発表する技術は、同プロジェクトにおいて物流作業で自動化・省力化が期待される荷姿のサイズ測定を画像認識を通じて実現するものだ。AI(ディープラーニング)と端末側のAR技術を活用し、スマートフォンやタブレット端末で荷物を撮影するだけで対象物の輪郭を自動的に取得。現在は直方体の定型荷物に限って90%以上の精度で測定を実現している。
• トラックドライバーの方の料金特定
• コンビニでの宅配収集
• 倉庫管理のためのマスタデータ作成 など
■【動画】三辺計測アプリ開発中イメージ動画
・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」採択に関するプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000012535.html
・「SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)第2期スマート物流サービス」について
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/iinkai2/buturyu.html
AMY(エイミー)とは
携帯電話会社向けのインテリジェント・アシスタントの開発で同社が培った技術・ノウハウをベースに開発された人工知能/AIソリューション。最新の機械学習技術や自然言語処理技術の研究結果を活用し、デジタルマーケティングやCRM、サポート分野での企業の課題を解決する。「AMY」の主なソリューションは、自動で顧客と対話する人工知能エージェント「AMY AGENT」と、画像・動画解析エンジンの構築サービス「AMY INSIGHT」となっている。
AIエージェント「AMY AGENT」
「AMY AGENT」は、自然言語技術と人工知能/AI技術を利用し、話し言葉を理解し、お客様に最適な回答を行うAIエージェントだ。人手によるチャットサポートの自動化、チャットベースでのOne to One マーケティングの実施など目的にあわせて、人工知能エンジンをカスタマイズして提供。專門知識ノウハウを学習させたアシスタントAI が、利用者を効率よく問題解決へと誘導する。企業のホームページやスマートフォン アプリでの設置に加え、LINEやFacebookのAPIを利用した対話応答にも対応可能だ。
「AMY INSIGHT ソリューション」
最新のDeep Learning(深層学習)手法を用いた画像・動画解析エンジンを構築。企業が抱える様々な課題を解決するために、企業様専用の画像・動画解析エンジンの構築をトータルでサポートするのが同ソリューションだ。ビジネス最前線で自社の業務・プロダクトに映像認識技術を取り込みたい企業に、最新の研究動向をいち早く取り入れ、高精度な業務特化の画像・動画映像の分析技術を提供する。 従来は人間の「目」に頼っていた監視や検査、点検などの活動において、ソフトウエア処理による劇的なコスト削減や効率化を実現する。
■【動画】【映像解析AI】物流現場で活躍するAI_ How Automagi’s AI is improving the logistics industry
同社は、映像データの前処理技術、目的とする課題に対して最も精度が出るディープラーニング手法のモデル選別と構築をおこない、構築システム一式の提供をしている。しかし、それ以外の画像処理にも強く、学習枚数の少ない従来型の特徴抽出の技術も組み合わせ、少ない学習画像で高度な映像認識をトータルソリューションとして可能にする。
https://www.amy-ai.com/insight/