今年度も「全国小中学生プログラミング大会」開催「未来のサイエンティストやエンジニアの発掘と育成」 応募は7月1日から

5回目となる小中学生を対象としたプログラミングコンテスト「全国小中学生プログラミング大会」が今年も開催される。PC・スマートフォン・タブレットで動作するプログラムやアプリ・ゲーム・ムービーなどのソフトウェア、ロボット・電子工作などのハードウェアを募集する。自身によるオリジナル作品であれば、使用する言語や作品の形式は一切問わない。テーマの指定なども無いため自由な発想で創作できる。
審査は「発想力」「表現力」「技術力」を基準に行う。日本在住の、6歳以上15歳以下の小学生・中学生が応募できる。応募費は無料。
応募期間は2020年7月1日から11月3日まで。最終審査会と表彰式は2021年2月28日に東京都内にて行う予定。全国小中学生プログラミング大会実行委員会が発表した。



大会サイトURL「http://jjpc.jp/

小学校におけるプログラミング教育の必修化が今年度から開始され、プログラミング教育への関心が高まっている。大会実行委員会はプログラミングを「表現する力を身につけるために学ぶもの」と考え、子どもたちがプログラミングで自分の考えを表現し、楽しく競える場を作りたいという思いから2016年に大会を開始。2019年の第4回では全国各地の小中学生から351点の作品が寄せられ、第3回の282点を大幅に上回る作品数が選考の対象となった。前回は小学生の作品ながら、機械学習(AI)やIoTを使ったアイディアも見られた。


日本各地のプログラミングコンテストと連携

日本各地では都道府県名や市町村名を冠した地域のプログラミングコンテストが開催されている。大会実行委員会はそういったコンテストを主催する地方自治体や教育委員会、NPOなどを「エリアパートナー」として対等なパートナーシップを結び、主に次の3項目で連携していく。また、昨年に引き続き「U-22プログラミング・コンテスト」とも連携する。

・プログラミングコンテストの実施を相互に告知・広報
・優秀な作品をWebサイトや表彰式等で相互に紹介
・地域のプログラミングコンテストで一定の評価を得た作品は、本大会の一次審査を自動的に通過するなどといったかたちで優遇

今後は、各地のプログラミングコンテストとの連携を広げ、エリアパートナーである地域のプログラミングコンテストで予選を行い、全国小中学生プログラミング大会を決勝とする全国規模のネットワークの構築を目指す。

■エリアパートナーと全国規模のネットワークを構築、地方予選+全国大会形式を目指す(プレスリリースより引用)
すでにいくつかのコンテストにはお声がけしておりますが、ご興味・ご関心をお持ちいただけるようなら、ぜひ事務局にご連絡下さい。詳細については個別にご相談させていただきます。
http://jjpc.jp/#area-partner



全国各地で多様な活動を進めてきた全国小中学生プログラミング大会

小学校におけるプログラミング教育の必修化が今年度から開始され、プログラミング教育への関心が高まっている。これまで全国小中学生プログラミング大会ではアイデアを表現・発信する手段としてのプログラミングの普及を目指し、全国各地での指導者研修会やワークショップ等イベントの展開も含む多様な活動を進めてきた。
将来的に国内外のIT業界で活躍する人材の発掘・育成を目指す「U-22プログラミング・コンテスト」との連携を通じて、プログラミングを追究したい子どもたちへのネクストステップの提案や両活動の強みを生かした連携施策を打ち出すことによるプログラミング教育の社会的なさらなる広がりを目指す。


画像は「全国小中学生プログラミング大会」ホームページから引用

大会実行委員会は今後も、表現力や創造力に富む人材育成の一助となるよう優れたプログラミング作品の顕彰に努めていくとしている。また、指導者研修やワークショップ等のイベント展開を含め、プログラミング教育の裾野を広げるための様々な取り組みも進めていきたいと考えている。

■全国小中学生プログラミング大会
主催:
全国小中学生プログラミング大会実行委員会(株式会社角川アスキー総合研究所、NPO法人CANVAS)
実行委員長:
稲見 昌彦 氏 (東京大学先端科学技術研究センター教授)
実行委員:
遠藤 諭 氏(株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員)
石戸 奈々子 氏(NPO法人CANVAS 理事長)
清水 亮 氏(東京大学先端科学技術研究センター身体情報学 客員研究員)
審査委員長:
河口 洋一郎 氏(CGアーティスト、東京大学名誉教授)
審査員:
金本 茂 氏(株式会社スイッチサイエンス 代表取締役)
林 千晶 氏(株式会社ロフトワーク 代表取締役)
増井 雄一郎 氏(Product Founder & Engineer)
松林 弘治 氏(エンジニア/著述家)
共催:
株式会社朝日新聞社
後援:
文部科学省 総務省 経済産業省(いずれも予定)、一般社団法人超教育協会
協賛:
株式会社日本HP ほか

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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