
東急電鉄は、車両内のセキュリティ向上を目的として、電車内にLED蛍光灯一体型の防犯カメラ「IoTube」(アイ・オー・チューブ)の導入を進めてきた。その結果、2020年7月25日に、同社の全車両1,247両へ導入が完了しました(東急こどもの国線を除く)。
この「IoTube」はソフトバンクの4Gデータ通信に対応している。鉄道車両への4Gデータ通信機能を備えたLED蛍光灯一体型の防犯カメラ導入は、鉄道業界初となる。
当社は、テロ行為や吊革盗難など車内における犯罪行為の未然防止を目的に、2015年3月より順次、車内防犯カメラを設置してきた。既存車両への従来の車内防犯カメラ設置にあたっては、機器や配線敷設のため、1両あたり2週間という長期間の車両工事が課題だったが、LED蛍光灯一体型であるIoTubeを活用することで、1両あたり約30分での設置が可能となり、早期の全車両への導入完了を実現した。
また、従来の車内防犯カメラは通信機能を持たないため、当該車両のカメラから記録媒体を抜き取って事務所などに持ち帰り、専用パソコンで確認する必要があった。ソフトバンクのIoTカメラサービスのIoTubeは、4Gデータ通信が可能なため、遠隔地からでもカメラで撮影した映像をほぼリアルタイムに監視センターで確認することが可能になり、車両内トラブル発生時などに迅速に対応できるようになる。
同社は「IoTubeの全車両への導入を通して、車両内の犯罪防止および利便性の高いサービスを追求し、セキュリティや顧客満足度の向上を図るとともに、将来的にはパートナー企業と連携し、IoTubeに多様なセンサーを搭載しそのデータを活用することで、AI(人工知能)やIoTを融合した次世代型ネットワークカメラとして、車内温度の可視化や不審物の自動検出など、新たなサービスや新規事業の創出を目指します」としている。
また当社は、2020年3月にホームドア・センサー付固定式ホーム柵の設置100%を達成したほか、今後も2021年度末に全踏切への「3D式踏切障害物検知装置」の導入など、駅やホームや踏切などの安全強化による、「より安全・より強靭な鉄道」を推進していくとしている。
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