スマートロボティクスの遠隔操作ロボット「テレワークロボット」を殺菌/噴霧/配膳/運搬に応用 ドコモが5Gパートナー提供開始

スマートロボティクスが開発する『テレワークロボット』は2020年9月15日に開催された、NTTドコモ(以下、ドコモ)の5Gソリューションコンテスト「docomo 5G DX AWARDS 2020」にて、現場のニーズにあわせてカスタマイズできる点や導入後すぐに操作できる点が評価され、準優秀賞を受賞した。

スマートロボティクスはドコモ5Gパートナーソリューションとして『テレワークロボット』を提供することが決定し、2020年11月5日より販売開始することを発表した。申し込みは「ドコモ5Gパートナーソリューション サービスページ」から行うことができる。


自宅や離れた場所から遠隔操作できる「テレワークロボット」

テレワークロボットは自宅や離れた場所から遠隔操作ができるロボット。ロボット本体にLTEの通信モジュールを内蔵し、遠隔操作を実現。人の代わりに物を運ぶことが可能で、モニター画面を通して会話をすることもできる。可搬重量60kg、けん引重量150kgの運搬能力があり、産業用の部材を使用しているため、耐久性や信頼性も高い。



操作者はロボットに設置されたカメラから映し出される映像を見て、専用管理画面から操作をする。使用環境にあわせた設定が不要のため、購入即日から使用が可能で、用途にあわせてカスタマイズすることも可能。





テレワークロボットのカスタマイズ事例「殺菌ロボット」

テレワークロボットは用途にあわせたカスタマイズでの提供が可能。



新型コロナウイルス感染拡大に伴い、多くの要望があり、カスタマイズ開発したものが「殺菌ロボット」。殺菌効果を持つ殺菌線(紫外線UV-C波⻑254nm)照射ランプを搭載し、各種ウイルスを99.9%不活性化させることができる。遠隔にて操作ができるようになっているため、安全を確認しながら殺菌ランプを照射させることが可能。例えば、同社の殺菌ロボット(搭載の殺菌灯10本中5本)で1m先のインフルエンザ菌に照射した場合、約8.5秒で99.9%不活性化させることができる。



同社の「殺菌ロボット」は2020年6月に「新型コロナウィルス感染症神奈川県対策本部」協力のもとで、新型コロナウイルス感染症の軽症者等の宿泊療養施設にて実証実験を行っている。現在は横浜栄共済病院(神奈川県横浜市)にて導入されている他、導入を決定している全国の医療機関向けに納品の準備を進めている。



横浜栄共済病院にて

スマートロボティクスからのコメント

現在、建設、物流業界より見回りや運搬での活用についてのお問い合わせも多数いただいておりますので、殺菌ロボットに限らず、テレワークロボットの活躍の場を広げていきたいと思います。また、ドコモの各種「5G」ソリューションと連携した新しい商品開発にも取り組み、社会課題の解決に貢献できるよう努めてまいります。

株式会社NTTドコモ 執行役員 5G・IoTビジネス部長 坪谷 寿一氏からのコメント

テレワークロボットは、「docomo 5G DX AWARDS 2020」で準優秀賞を受賞されているように、5Gとの親和性が非常に高いロボティクスソリューションであり、この度ドコモから提供開始できることを大変嬉しく思います。殺菌灯による空間殺菌が可能な「殺菌ロボット」にもカスタマイズでき、昨今の社会情勢において、病院やオフィス、商業施設など様々な場所でご活用いただけるソリューションであると考えています。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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