アバターロボット「ugo」がビル管理法に基づいて空気環境を測定 Mira Roboticsが住友商事マシネックスらと実証実験

アバターロボットの開発を手掛けるMira Roboticsは住友商事マシネックス、住商ビルマネージメント、エス・シー・ビルサービスと、住友商事竹橋ビル内の住友商事マシネックス株式会社専有部にてugoによる空気環境基準の測定業務の実証実験を実施したことを発表した。住友商事マシネックスとは建築設備点検業務の将来的な省人化・自動化に向けたサービス創出に今後取り組んでいくとしている。


年に6回義務付けられている「空気環境測定」

空気環境測定はビル管理法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)により、不特定多数の人々が出入りする建物で年6回測定を行うことがビルオーナーに義務付けられている。2ヶ月ごとにビル内の全ての専有部を数日かけて点検員が測定するが、昨今は点検員の人材不足が深刻となり時間も人も拘束される業務の一つであるため、ugoを活用することで遠隔での測定による省力化と課題抽出を目的とした実証実験を実施した。



測定方法は建築物環境衛生管理技術者の監督のもと、ugo自らセキュリティーカードをかざし入室し測定ポイントまで移動したのち、ugo搭載の空気環境測定機能で温度・湿度・二酸化炭素などの検査項目を測定し、同時にその場にいる人数もカウントし記録する。予め基準値をugo側に設定しておくことで、異常を検出した際に点検員へ発報することも可能。また、今回の実験では専用施設内のドアノブをugoの紫外線除菌ハンドで殺菌する取り組みも同時に行った。



ugoの特徴であるエレベーター操作のフロア移動と自動巡回機能を組み合わせることで、1台のugoでビル内の巡回警備や巡回測定が可能となる。警備・点検・清掃・案内といった様々なビル管理業務が行えるようになることで「ワンロボット・マルチユース」を実現し、さらなる導入価値と投資効果を高める。


次世代型アバターロボット「ugo(ユーゴー)」とは

ugoは2本のアームと高さ調整により遠隔で様々な業務を行うことができるアバターロボット。AIによる学習機能で同じ稼働条件下であれば自動モードも可能。従来の単純なアバターロボットと完全自動化ロボット双方の利点を併せ持つ次世代型ハイブリッドアバターロボット。


関連サイト
Mira Robotics

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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