NTTコムウェア 四足歩行ロボットやAI画像解析技術など活用して平城宮跡歴史公園の管理業務をスマート化
エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア)は国営平城宮跡歴史公園にて実施する社会実験「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」において、四足歩行ロボットと画像認識AI「Deeptector」(ディープテクター)等を活用し、公園維持管理のスマート化をめざす「自動巡回点検検証」を2021年2月より実施することを発表した。
四足歩行ロボットやAI画像解析技術で公園維持管理業務を高度化
「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」は1300年前には日本の首都の中心であり当時最先端の場所であった特別史跡・世界遺産「平城宮跡」(奈良県奈良市)において、従来からの文化財・歴史的資産としての適切な保存を図りつつ、平城宮跡歴史公園の飛躍的な魅力向上を図るため、同公園での社会実験の結果等を踏まえ、新技術の水平展開を促進することを目指している。
NTTコムウェアは公園維持管理業務を効率的・効果的に実施するユースケースの実現をめざし、2021年2月中旬~3月(予定)まで自動運転の四足歩行ロボット巡回による効率的な画像データ収集、AI画像解析技術、デジタルツイン仮想空間の可視化技術を組み合わせた「自動巡回点検検証」を実施。四足歩行ロボットの自動巡回による画像データ収集、AI画像解析技術、デジタルツイン仮想空間の可視化技術を組み合わせ、人による点検の難しいエリアを含む公園全体の建物や設備の点検、植生状況や外来種の繁殖状況の把握、体調不良と思われる来園者の検知等、公園維持管理業務の高度化を目指す。
実施内容
ドローン空撮画像のSfM処理や設置型LiDARで習得した3Dモデルを統合し、クラウド上に仮想点検空間としての「デジタル平城宮跡歴史公園」を構築する。
ドローンによる空撮写真から三次元点群データを得る自動作成手法。原理的には計測対象を様々な位置/角度から撮影した画像を大量に用意し、写真同士の対応関係を(ソフトウェア)解析することで、計測対象物の三次元点群データを獲得する。
LIDAR
レーザー光を対象物に照射してその散乱や反射光を観測することで、対象物までの距離を計測したり対象物の性質を特定したりする、光センサー技術。
自動運転の四足歩行ロボットが巡回して撮影したデータをクラウド上にある仮想点検空間に取り込み、写真に付与されたGPSの位置データから上記で構築した3D空間上に撮影点を表示する。また、収集されたデータをAIを用いて画像解析をすることで、公園内の不具合事象を抽出する。
ABOUT THE AUTHOR /
山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。