「焼肉の和民」が光触媒コーティングを導入 新型コロナウイルスを99%以上不活化

ワタミ株式会社の「焼肉の和民」は、特急レーンや配膳ロボットなどで非接触率最大8割を実現し、3分に1回の換気を行うなど、業界最高レベルのコロナ対応を進めているという。
そして「焼肉の和民」の新店、調布南口店(1月22日オープン)において、安心して利用できる店舗実現のため、新型コロナウイルスを不活性化する『光触媒コーティング』のモニタリングテストを店内全域に実施した。

光触媒コーティングは、効果・安全性・信頼性等を比較検討した結果、Zen.Label(販売及び施工元:株式会社BRAIST) に業務を委託している。

今回実施する光触媒コーティングは、一度の施工で10年間効果が持続されることも、アルコールや次亜塩素酸による消毒と比較した特徴となり、店内のすべての壁やテーブル、椅子だけでなく、キッチンを含めよく触れる部分を念入りにコーティングした。同店での耐久性を確認しながら、今後、他の店舗での導入も検討していくとのことだ。

■【動画】焼肉の和民 – 調布店 光触媒コーティング




光触媒コーティングについて

光触媒とは、二酸化チタンを主成分としたコーティング剤を店内の壁面や様々な設備の表面に塗布し、そこに「光」が当たると酸化還元反応がおこり、菌やウイルスを分解することで、空気の浄化やコーティング面の汚染防止効果を発揮する技術だ。この効果として、奈良県立医科大学、東京工業大学、神奈川県立産業技術総合研究所の研究グループによって、世界で初めて新型コロナウイルスの不活性化が確認されている。「公立大学法人奈良県立医科大学による研究」(令和2年9月25日プレスリリース)によると、光触媒に光照射をすることで、1時間で99.7%のウイルス量の減少、2時間で検出限界以下である99.99%以上のウイルス量の減少が確認されたという。また、暗所においても4時間で検出限界以下にまで減少させることが明らかになった、としている。

公立大学法人奈良県立医科大学の研究レポートより抜粋




「焼肉の和民」のコロナ対応

「焼肉の和民」は今回導入した光触媒コーティングの他、非接触型接客の対応、店内換気を強化している。


特急レーン、配膳ロボット採用で接触を削減

「焼肉の和民」では、料理やドリンクといったメニューは”特急レーン”に乗って運ばれており、さらに、料理配膳ロボットも導入している。料理配膳ロボットは配膳と下げ膳を担当し、従業員との接触率を軽減。これにより、従来の居酒屋業態に比べて接触接客を最大80%削減できており、ホール業務の効率化と新型コロナウイルス感染拡大防止策を両立したといえる。

”特急レーン”に乗って運ばれる料理

料理配膳ロボット


店内換気を強化

「焼肉の和民」では最新の排煙・空調設備を導入。3分に1回店内の空気の完全入れ替えを行っており、安全安心な環境で食事を楽しむことができる。

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ロボスタ編集部

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