スター・ウォーズチームがゲスト参加 青少年向け国際ロボット競技会「FLL」全国大会を2/14に開催 上位チームに世界大会出場権

NPO法人青少年科学技術振興会FIRSTJapanは日本で17回目の開催となる国際ロボット競技会FIRST LEGO League(以下FLL)の全国大会「FLL2020-2021 JapanOpen」を2021年 2月14日(日)にオンライン開催することを発表した。大会の模様はYouTubeLiveで生配信される(視聴申込が必要)。

上位入賞チームは2021年夏に開催が予定されている世界大会「FIRST World Festival」に出場する権利を獲得する。また、スター・ウォーズ チームとして7チームがゲスト参加する予定。


36チームが「ロボット競技」と「プレゼンテーション」に挑戦

FLLは米国NPO団体FIRSTとデンマークのレゴ社が1998年に開始した国際ロボット競技会。科学の素養を持った次世代の人材育成を目的に始められたプログラムで、現在では世界110か国で開催され、毎年40万人が参加する世界最大級規模の大会になっている。日本ではFIRSTJapanが2004年から毎年開催し今年で17回目を迎える。各国で大会が開催され、国の優勝チームが世界大会に出場する仕組みになっており、世界中がコロナ禍の現在、世界大会もオンラインで開催される予定。

FLLの特徴は競技種目が「プレゼンテーション」と「ロボット競技」で構成され、ロボット競技会でありながら同時にSTEM教育プログラムとして世界中の学校で導入されている所にある。「プレゼンテーション」は毎年大会で設定されるチャレンジテーマを研究・調査し、その解決策をプレゼンテーションする研究発表。チャレンジテーマは世界が直面する社会問題が取り上げられ、国連が提唱する「SDGs17の目標」に親和性のあるものが中心。今シーズンのテーマは「GameChangers」というタイトルで”新たなスポーツ観”を創造し、多くの人々を健康にするライフスタイルの提案がテーマになっている。

今シーズンのテーマ【スポーツの再定義】
もっと多くの人々が、健康的でアクティブな生活を送るために「運動」やフィジカルな「遊び」を日常化できないかを探求する。これまでの概念を超えた「新しいスポーツ」とそれを導入したライフスタイルの提案がテーマとなる。Exploreは「GameMakers」、Challnegeは「Re Play」のタイトル。

「ロボット競技」は設計したロボットでフィールド上にあるミッションを150秒の制限時間内でいくつクリアできるかを競うもの。「プレゼンテーション3種」と「ロボット競技」が審査され、それぞれの順位の合計で総合順位が決まる。チームは「プレゼンテーション」と「ロボット競技」の2つの「プロジェクト」を同時に進行させる活動の中で、プログラミングやロボット工学といったSTEM分野だけでなく、プロジェクト学習、チームワークや社会性、国際性をも育むことを期待できるプログラミングになっている。

大会テーマの紹介動画「GameChangers」(日本語テロップあり)


全国大会で上位入賞チームは世界大会に出場

全国大会では予選大会で選出された小学1年~3年「FLL Explore」12チーム、小学4年~高校1年「FLL Challenge」36チームが全国から参加。ライブで「ロボット競技」と「プレゼンテーション」に挑戦し、上位入賞チームは2021年夏に開催が予定されている世界大会「FIRST World Festival」に出場する権利を獲得する。なお、審査員やレフリーも全員リモートで参加し画面越しに審査を行う。大会の模様はYouTubeLiveで生配信される。

会場 YouTubeLiveで生配信(視聴申込は以下のURLから)
https://forms.gle/EMPehnu9FcVXQTSJA
競技時間 ・FLL Explore(小学1年~3年)
開会式:11:20 チーム動画配信:11:35-14:00 閉会式:16:30

・FLL Challenge(小学4年~高校1年)
開会式:8:50 競技配信:9:30-15:30 閉会式:16:30

参加チーム ・FLL Explore:12チ―ム
・FLL Challenge:36チーム
・スター・ウォーズ チーム:7チーム(ゲストとしての招待参加)
競技・審査 今大会では、審査員・レフリーもリモートで参加。
【Explore】
・オンライン上の審査ルームで生でプレゼンテーションを行う。
・テーマ学習、製作したモデル、ポスター、コアバリューの観点で審査がある。
・Exploreはロボット競技がないため順位がなく、全チームが表彰される。

【Challenge】
・「ロボット競技」:2分30秒でいくつのミッションを攻略できるかを競う。ロボットはプログラミング制御で動く自律型。3回試合を行い一番良い得点がチームの得点となる。
・「プレゼンテーション」:自分たちの研究成果を「プロジェクト」「ロボットデザイン」「コアバリュー」という3種類のプレゼンテーションにまとめ、それぞれ約5分間で審査員の前で発表する。プレゼンテーションもそれぞれ点数化される。
・ロボット競技の順位と各プレゼンテーションの順位の合計で総合順位が決定する


「スター・ウォーズ チーム」7チームがゲスト参加

FIRSTはウォルト・ディズニー・カンパニーとチームを組み、チャリティープログラム「Star Wars: Force for Change」を実施している。このプログラムは次世代のイノベーター人材育成を目的にしたもので、特にこれまでSTEM教育を受けることができなかった子どもたちや、ロボットに関心がなかった女子生徒に「FLL」に参加する機会を提供し、STEM教育ギャップやジェンダーギャップを解消するきっかけになることを目指している。

日本では「スター・ウォーズ チーム」を募集しロボットキットの提供やチームサポートを行ってきた。全国大会では「スター・ウォーズ チーム」7チームがゲスト参加し活動の成果を披露する。

大会名称 FIRST LEGO League 2020-2021 Japan Open(全国大会)
主催 NPO法人青少年科学技術振興会(FIRST Japan)
後援 文部科学省・経済産業省
協賛 株式会社ロボット科学教育、株式会社レゴジャパン、ウォルト・ディズニー・カンパニー、中央出版株式会社、株式会社DIC学園、三井化学株式会社、清水建設株式会社、株式会社シーディア、伸和コントロールズ株式会社、DXC テクノロジー・ジャパン株式会社、三栄ハイテックス株式会社、株式会社 And Technologies
協力 ブルームバーグ L.P.、コンチネンタル・オートモーティブ株式会社、株式会社サムスン日本研究所


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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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