飲食店などのCO2をモニタリングする京都府の取り組み「SMASSO-fL」が測定した換気情報を京都府に自動送信

株式会社スペースコネクトは京都府が実施する飲食店向けのCO2モニタリング事業の推奨機器に「SMASSO-fL」(スマッソ・エフライト)が選定され、京都府の要件に合わせた「SMASSO-fL 京都府バージョン」を5月7日より販売開始することを発表した。


飲食店などのCO2をモニタリングする京都府の取り組み

同事業は京都府による取組で、飲食時における新型コロナウイルス感染リスク低減に向けた安全対策の向上を図るため、全国初の飲食店等CO2濃度等のモニタリング事業。京都府は感染リスク要因の一つである「換気の悪い密閉空間」とならないよう、施設(店舗)内のCO2濃度を測定し、適切に換気等の措置を行い、CO2センサーによる継続的な測定・データ提供(CO2濃度モニタリング事業)に協力いただける飲食店等を公募。「SMASSO-fL」は通信機能付きCO2センサーによるデータ常時測定、送信の部(Bコース)で選定された。


「SMASSO-fL京都版」の特徴

「SMASSO-fL京都版」では京都府が求めるデータ提供仕様に対応し、毎日、京都府側サーバに各店舗のCO2、温湿度(毎分)の情報を提供する。各飲食店には騒音、人感センサ、空気品質センサ(喫煙有無等)の情報をリアルタイムに確認できる管理画面を提供。フランチャイズ店等、要管理物件が複数件であっても一覧性ある店舗情報を確認できる。なお、「SMASSO-fL京都版」は専用モバイルルータを電源に繋ぐだけのため、設置工事は不要。利用期間中のメンテナンスフリーも実現した。

「SMASSO-fL京都版」ではモニタリング事業期間内の「ベーシックプラン」、当該事業後の自主利用を含む「ロングプラン」の2種類を提供する。また、「ロングプラン」では選定店の経済的負担軽減を考慮し、大幅なディスカウントキャンペーンも実施する。


「SMASSO-fL」のおもな機能と特徴

昨今のコロナ対策の一環でCO2計測器の整備が進んでいるが、従来のCO2計測器はローカル型のため、離れた場所だとわざわざ設置場所へ赴きCO2濃度を計測する必要があった。遠隔地からのCO2測定とデータ自動収集のニーズは高まるとともに、機能性と外観デザインを含む「実際に使える」通信機能付きCO2計測器は少ないのが実情。

■室内環境の見える化
「SMASSO-fL」は高精度NDIR方式CO2センサ、環境センサを搭載。室内の温度、湿度、CO2濃度、有害物質を検知することができる。CO2に関しては濃度が時系列でグラフ化され、一日の状況推移をひと目で確認することができる。



■換気の見える化
事前に設定されたCO2濃度を超えると警告とともに「CO2濃度が基準値を超えました。換気を行ってください」と音声ガイダンスが流れる。また、オプション機能として換気扇と連動させることも可能。厚生労働省の指針による30分に一度の強制換気に加え、3密状態による二酸化炭素の上昇に応じて自動的に換気扇を作動させ、室内の空気を入れ替えることができる。

■騒音への警告
多人数が集まる室内空間で1番のトラブルは利用者による騒音問題。一定以上の騒音を検知すると「SMASSO-fL」が利用客に警告アナウンス。管理者へもその旨メールで通知する。

■遠隔地からモニタリング
管理者はクラウドを通じて、遠隔地から室内空間のモニタリングが可能。在室の有無や室内環境の状況をリアルタイムで把握することができる。

■様々な空間に合う、シンプルなデザインとカラーバリエーション
「SMASSO-fL」は壁掛け、壁面埋め込み、置き型、スタンド型と、空間の状況に合わせて設置が可能。カラーはオレンジ、ダークグレー、ホワイトのラインナップ。インテリアに合わせて選ぶことができる。デザインは、プロダクトデザイナーの倉本仁氏が担当した。

関連サイト
SMASSO-fL 公式サイト

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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