iPresence合同会社は株式会社リコーの協力のもと開発を行った、テレプレゼンスアバターロボットに対応した新しいアプリケーション「Avatar360 with RICOH THETA」を提供開始したことを発表した。同社は実証実験(有償PoC)を希望する企業も募集する。
「Avatar360 with RICOH THETA」の開発背景
iPresenceはTeleportation as a Service(以下、TaaS)を事業コンセプトとして提唱している。TaaSとは自由に世界中どこにでもテレポーテーションしたかのように自分が遠く離れた場所に存在できることをサービスとして提供するという概念。インターネットの発展とロボット技術をはじめとした様々な技術が目覚ましい発展を遂げ続けていることによって実現が可能になり始めた「まるで実際にそこに居るかのような」体験を社会実装するべく日々取り組んでいる。
目新しいプロモーションとしてではなく実用としてのテレプレゼンスアバターロボットでのソリューションと、それを補完するデジタルツイン技術を用いてテレポーテーション体験を一層充実したものにするべく、自治体・支援機関・学術機関などと連携しながら業界やシーンに合わせたアプリケーションやプロダクト開発を行い、TaaSの具現化を進めている。
今回、TaaSのコンセプトに共感したリコーと共にリコーの提供するLive StreamingサービスとRICOH THETAを活用したアプリケーションである「Avatar360 with RICOH THETA」を開発。同アプリケーションでは現場と現場をリアルタイムに繋ぐだけでなく、従来のアプリケーションに比べて、より拡張されたテレポーテーション体験を実現した。
「Avatar360 with RICOH THETA」について
4Kと360度映像対応のRICOH THETAをiPresenceが提供している自走式テレプレゼンスアバターロボット「temi」に搭載することで、限られたところしか見られない点を解決。視覚的にストレスフリーな環境下で、まるでその場にいるかのような感覚や独特な没入感を体験しながら自由に歩き回り、遠隔コミュニケーションを楽しめる。また、WebRTC技術により、一般的なブラウザから容易にアクセスして利用が可能なため、アプリのダウンロードや面倒な設定は一切必要ない。
RICOH THETAの360度映像はPC画面上の矢印ポインタで直接見たい場所に合わせるようにして操作を行う。temiは画面右下部に表示されている十字キーを操作すれば、現地を自由に自分の意思で歩き回ることが可能。
なおRICOH THETAとtemiの画面比率は、画面右中央のRICOH THETAもしくはtemiをクリックすることで、変化させることができるため、その時々に応じて遠隔コミュニケーションと360度映像どちらも楽しめるようになっている。
・企業商品展示スペース
・博物館
・ショッピング
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・ショールーム
・デジタルインタラクションアート など
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。