三菱地所が描くコロナ後の未来 DXで暮らしやすさを実感できる新しいまちづくり「三菱地所デジタルビジョン」発表

三菱地所株式会社は、DX(デジタル・トランスフォーメーション)により、生活者が暮らしやすさを実感できる新しいまちづくりを目指す「三菱地所デジタルビジョン」を策定したことを発表した。それに伴い、2021年6月23日に記者発表会を開催した。

記者発表会に登壇した三菱地所株式会社 執行役常務 大野 郁夫氏(中央)氏、DX推進部 部長 太田 清氏(左)、DX推進部 ユニットリーダー 篠原 靖直氏(右)

「三菱地所デジタルビジョン」の実現に向けた具体的な施策のひとつが、2020年10月に開発した「顔認証」等を活用した共通認証ID「Machi Pass」(マチパス)だ。利用者は、まちで展開される複数のオンラインサービスや、来場予約・リアルな空間への入退室などオン・オフラインの体験を一つのIDで利用できる他、希望に応じて、施設やサービスの利用履歴や位置情報などのデータに基づいた、より一人ひとりに最適化された体験の提供を受けることもできる。



三菱地所デジタルビジョン

同社はマンション管理戸数 約35万戸、住宅会員組織会員数 約150万人、大丸有エリアの駅乗車人数 約4.2億人/年、大丸有エリアの就業者数 約28万人など、人と人の流れを基盤にしたビジネスを展開している。この点を同社は「物理的接点を豊富に保持」した企業と自負している。

個人の生活導線上の 物理的接点を豊富に保持

同社が得意とする地域は周知の通り、東京丸の内、横浜みなとみらい、大阪うめきた、仙台泉など、いずれも膨大な人流を持つ主要地区だ。



コロナ後はコロナ前の社会には戻らない

個人のライフスタイルや価値観は多様化し、意思決定プロセスや消費行動がデジタル中心に移行するなど、近年、劇的な社会変化を迎えている。また、コロナ禍がそうした社会変化を加速させている。そして、同社もまた、多くの他の企業と同様に、コロナ後はコロナ前の社会に戻ることはなく、新たな変容が起こると考えている。これからは個人がよりオンライン・オフラインを自覚的に使い分けるようになり、リアルがデジタルの一部に包含される存在になるとした。


これまでの不動産業やまちづくりは、物理的接点を前提にビジネスモデルを構築し、顧客にサービスを提供してきたが、こうした社会変化は、これまでのように物理的な接点だけが顧客接点となるわけではないことを意味するとし、大野氏は「デジタルによって、新たな出会いが次々と生み出される社会になり、リアルな街も新しい発見や出会い、顧客接点を生み出す一層の魅力ある存在に変わっていく必要がある」と語った。


リアルとデジタルの垣根を超えた多くの繋がりを生む街づくり

同社グループは、これからのまちづくりにおいては、多様な一人ひとりに「まちと関わる意味」を明示できなければ、十分な価値を提供できないと考え、リアルとデジタルを融合させた UX デザインへの取り組みを開始。まちでの体験を蓄積・最適化、より便利で豊かなUX(ユーザー体験)の提供を通じて一人ひとりのQOL向上に繋がる安心安全・快適なまちづくり、住まいづくりを目指すとともに、デジタル接点のオープン化によるライフスタイル・企業行動の革新の実現と同時に、人と人、企業と企業がオンライン・オフラインで集い・出会い・交流する環境づくりを通して新しい発見と刺激がある舞台へとまちを進化させていくと述べている。



三菱地所デジタルビジョンが目指すもの
(1) オン・オフラインを自由に行き来する体験の提供を通じ、真に社会や個人の課題に寄り添う
(2) 事業横断的なデータや好意的に提供される個人のデータの分析・活用により、体験がアップデートされ続ける
(3) まちの関係者とオープンにつながるエコシステムを構築、多様なプレイヤー参加と協創を促進

顔認証で来訪したホテルに事前通知(動画 New City Visionsより)

自分向けのサービスを受けることができる(動画 New City Visionsより)




外部連携も可能な共通認証ID「Machi Pass」と、あらゆるまちの関係者とオープンに繋がり、オンライン/オフラインを横断するエコシステム「Mitsubishi Estate Local Open Network」(MELON)を構築。多様なプレイヤーとの協創を促進するとともに、シームレスなUXを実現することで、まちと人の関係を深化させていく。

【三菱地所デジタルビジョンの概念図】


■【動画】New City Visions

【三菱地所グループが考える未来のまちづくり】2020/12/05 公開


共通認証ID「Machi Pass」

同ビジョンの実現に向けた環境整備の一環として、2020年10月に共通認証ID「Machi Pass」を開発。利用者は、まちで展開される複数のオンラインサービスや、来場予約・リアルな空間への入退室などオン・オフラインの体験を一つのIDで利用できる他、希望に応じて、施設やサービスの利用履歴や位置情報などのデータに基づいた、より一人ひとりに最適化された体験の提供を受けることもできる。すでに、丸の内エリアで働くオフィスワーカー向けウェブサービス「update! MARUNOUCHI for workers」(運営:三菱地所)や、丸の内エリア内の対象店舗でのポイントサービス「丸の内ポイントアプリ」(運営:三菱地所プロパティマネジメント)、最新物流テックのショールーム「TRC LODGE」(運営:東京流通センター)などが、「Machi Pass」を利用中だ。同社グループでは、「Machi Pass」連携サービスを順次拡大しており、体験がデータとなって蓄積・最適化され、よりよい体験となって還流する豊かなUXの提供を通じて、一人ひとりのQOL向上を目指すとしている。


「Machi Pass」の活用例(一部)※順次、対象拡大中
【三菱地所株式会社】・update! MARUNOUCHI for workers ・丸の内 15 丁目 PROJECT.
【三菱地所プロパティマネジメント株式会社】・丸の内ポイントアプリ
【株式会社東京流通センター】・TRC LODGE
【一般社団法人 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会】・大丸有スマートシティ
【大丸有 SDGs ACT5 実行委員会(運営:三菱地所株式会社)】・ACT5 メンバーポイントアプリ
関連サイト
三菱地所株式会社

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ロボスタ編集部
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