トヨタ自動運転EVバス「eパレット」東京五輪2020選手村で走行テスト中 短距離・低速型EV「APM」も導入

東京オリンピックの選手村では、トヨタ自動車のAutono-MaaS専用EV「e-Palette」が移動車両として活用される。


既に先月より夜間のテスト走行が開始され、最近では昼間のテスト走行が目撃されるようになり、TwitterなどのSNSでも周辺の住民などが撮影した「e-Palette」の走る様子等が複数、投稿されはじめている。

提供(ツイート掲載許諾):晴海地区情報 (7月5日ツイート)

提供(ツイート掲載許諾):晴海地区情報(6月19日ツイート)

提供(ツイート掲載許諾):晴海地区情報(6月3日ツイート)

トヨタが過去に発表した「e-Palette 東京2020オリンピック・パラリンピック仕様」の情報によれば、1回の充電で約150kmの走行が可能。自動巡回運転の機能は備えるが、オペレーター1名が乗車する。定員は20名、車いすの場合 4名+立ち乗り7名。最高速度は19km/hとなっている。

写真提供:晴海地区情報


Autono-MaaS専用EV「e-Palette」

「e-Palette」はトヨタ初のAutono-MaaS専用。選手村に十数台導入し、選手村内の巡回バスとして大会関係者や選手の移動をサポートする。低床フロアや電動スロープ、停留所への正着※3制御により、車椅子の方も乗降しやすく工夫されている。

大開口スライドドア、低床フロア、電動スロープ、停留所への正着制御機能の採用により、車椅子ユーザーを含めた複数人のスムースな乗降を実現した


自動運転(SAEレベル4相当)による運行を予定。各車両に1人オペレーターが搭乗し、自動運転による運行をモニタリングするとともに、各車両の運行状況を統合的に管理するシステムも提供する。



自動運転時に歩行者とコミュニケーションができるよう、アイコンタクトのように車両の状況を周りに知らせるフロント及びリアのランプを採用。ユニークで親しみやすい仕様が取り入れられている。


トヨタは「e-Palette」の2020年代前半の商用化を目指すとしている。





短距離・低速型EV「APM」も導入

APMは短距離・低速型EV。運転席のシートポジションが高い位置かつセンターに設けることで、運転手が乗客を見渡し、乗り降りをサポートしやすい安全性に配慮した設計となっている。

短距離・低速型EV「APM」


選手村、オリンピックスタジアム、有明テニスの森等大規模な会場を中心に約200台が導入されるAPM。大会関係者や選手、高齢者、身体の不自由な人、妊娠中や乳幼児を連れた人などアクセシビリティに配慮が必要な人々にラストワンマイル移動としてサービス提供されるモビリティ。一部車両は、大会における会場内の救護活動にも利用が予定されている(救護仕様)。


基本モデルは、運転者+乗客5名。運転者+車いす1名、乗客2名。救護仕様は運転者+救護スタッフ2名+要救護者1名、が定員。航続距離は約100km、最高速度は19km。



CO2の排出量が約5割削減

トヨタは燃料電池車(FCV)の「MIRAI」や「プリウスPHV」、EVの東京2020専用車である「APM」や東京2020専用仕様の「e-Palette」、「TOYOTA Concept-愛i」など、電動車を中心に約3,700台を提供するとしている(当初予定)。


提供車両に占める電動車比率は約90%となる見通しで、そのうち、走行中にCO2を排出しないEV・FCVの導入台数はFCVが約500台、EVが約850台の計約1,350台となり、過去の大会で最大となる見込み。


トヨタが提供する車両の全数は、同種同格のガソリン車・ディーゼル車である場合と比べると、CO2の排出量が約5割削減できると試算されている。

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神崎 洋治
神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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