分身ロボット OriHime「院内学級プロジェクト」の成果報告会を開催 病院と学校とをつなぐ学習モデルの取り組み

分身ロボット『OriHime』(オリヒメ)の開発・提供を手掛ける株式会社オリィ研究所と公益財団法人ベネッセこども基金は、東京都特別支援学校5校と約5年間実証実験してきた院内学級の子どもの学び支援モデルの成果報告会を2021年8月19日(木)にオンラインで開催することを発表した。参加は無料。


分身ロボット「OriHime」を活用した授業事例などを紹介

オリィ研究所とベネッセこども基金は東京都特別支援学校5校との約5年間の実証実験の結果、分身ロボット「OriHime」を活用した病弱教育の新たな学習モデルが認められ、2021年4月から東京都の特別支援学校5校にて実導入されたことを明らかにした。それに伴い学校関係者と共に入院中の子どもたちの学習保障の問題や、分身ロボット「OriHime」を活用した授業事例などを紹介し、病院と学校とをつなぐ学習モデルの取り組みや成果報告会を2021年8月19日(木)20時よりオンラインにて開催する。

【登壇者】
・東京都立光明学園 田村康二朗統括校長
・東京都立墨東特別支援学校 つばさ病院訪問学級 久保田智子先生
・元東京都立小平特別支援学校 武蔵分教室 田添敦孝先生
・株式会社オリィ研究所 共同創設者 兼 代表取締役CEO 吉藤オリィ氏
・株式会社オリィ研究所 共同創設者 兼 取締役COO 結城明姫氏

【プログラム】
・「院内学級プロジェクト」の目的とスキーム
・分身ロボットOriHimeを活用した新しい学びモデルとは
・院内学級プロジェクト参画校の先生方による教育現場の事例紹介
・重い病気を抱える子どもの学びの現状と課題および東京都の特別支援学校の取り組み
・訪問教育での具体的な事例と、子ども、家族、前籍校、医療関係者の声の紹介
・ICTを活用した学習や社会参画の可能性
・登壇者によるトークセッション
・質疑応答
・OriHime導入検討自治体に向けた案内(オリィ研究所)
・重い病気を抱える子どもの学び支援活動助成募集開始の案内(ベネッセこども基金)

また、「OriHime」を活用した病弱児の学習モデルに関心のある各都道府県の教育委員会や学校関係者に対しては、有償レンタル6カ月の申込者(先着5名)には特典を設ける。



【教育委員会、公立学校 参加者特典】
・東京都の実証実験方法の内容提供(ベネッセこども基金が提供)
・OriHime BIZ1カ月レンタル無償延長
(6カ月有償レンタル後の翌月分(7カ月目)が無償となる。)
※特典を受けるには、以下の条件あり

【特典申込条件】
・有償レンタルを(6カ月)申し込む事(先着5台限定)
・教育委員会または公立学校
・近県の教育委員会からの現地視察依頼があった場合柔軟に受け入れる事
・導入時にオリィ研究所からの初回遠隔サポートを設置関係者が受ける事
・導入後のヒアリング(貸出期間中2回(30分/回)を想定)に対応する事


将来の展望・希望など

オリィ研究所

全国の教育員会でOriHimeが活用され、全国各地で遠隔教育が受けられる環境になることはもちろんの事、在学中にOriHime操作の経験を積んだ学生が、卒業して、進路先や就職先にもOriHimeがあり、そのままOriHime就労できたり社会参加できたりする世の中になってほしい。

ベネッセこども基金

医療の進歩で救命率が上がった一方で、長期入院中の子どもの学習空白問題が浮き彫りになった。特に高校生世代は、教育を受ける権利が十分に保障されていないのが現状。ベネッセこども基金では今後もNPO・学校・行政・企業などと連携し、病気療養中の子どもたちがICTなどを活用して学校や地域の支援団体とつながることで学習空白や将来への不安を解消することをめざしていく。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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