寝ながらの使用に最適化した世界初のVRデバイス「HalfDive」Kickstarterで支援者を募集 12月16日の夜からスタート

Diver-X株式会社は世界初となる寝ながらの使用に最適化したVRデバイス「HalfDive」(ハーフダイブ)の支援者募集をクラウドファンディングプラットフォーム「Kickstarter」を用いて12月16日より開始することを発表した。


寝ながら使用することを前提としたVRデバイス

「HalfDive」は一般的なVRヘッドマウントディスプレイ(以下、VR HMD)とは異なり、最初から寝ながら使用することを前提に開発している。現行のVR HMDの殆どは動き回りながら使用することが想定されており、それ故に小型かつ軽量であることが求められている。しかし、その制約下ではハードウェアの進歩は半導体性能の向上に伴う解像度やトラッキング精度の向上などに留まっていた。それに対し、HalfDiveの最大の特徴は寝ながらの使用に最適化し、完全据え置き型のデバイスとすることで重量・サイズと機能・快適性のトレードオフを完全に克服し、小型・軽量化の方向性では到達が難しい性能・機能と快適性を両立できることにある。


また、現行のVRシステムは現実の動きをそのまま仮想空間に反映する身体同期を重要視しており、それ故にプレイヤーは現実世界の物理法則に基づいた運動しか出来ず、映画やアニメの中で描かれるようないわゆる人間離れした動作をすることは難しく、その問題がVRコンテンツの成長を妨げているのではないかと同社は考えている。

同社は現実世界で殆ど身体を動かさずに、仮想空間で身体を動かせ、実際に身体を動かしていると錯覚させることのできる技術「HDI」(HalfDive Interface)を開発している。将来的にはHalfDiveとHalfDive Interfaceを組み合わせ、疑似的なフルダイブ技術を実現することを目標としている。


HalfDiveの機能


各パーツはモジュール式のため交換可能

ディスプレイを含む光学系やスピーカー、クッションなどのパーツはモジュール化されており、例えば最新のディスプレイが搭載されたモジュールと交換し、ヘッドセット全体の買い替えをせずに最新のスペックを手に入れる事ができる。筐体側面には拡張モジュールを接続する為のRJ45端子とねじ穴が存在し、力覚フィードバックモジュールや今後発売予定の感覚フィードバックモジュール・無線通信モジュールなどを取り付けることができる。また、モジュールの設計や通信プログラムはオープンソース化予定であり、サードパーティやユーザーが自身でモジュールの開発を行うことで、より質の高いVR体験の実現に向けたエコシステムの構築を目指す。




最大約134度の超高視野角と鮮明な映像を実現

限られたスペースと重量の中で実装できる光学系には限界がある。HalfDiveはそれらの制約を乗り越え、合計10枚の非球面レンズを搭載し歪みやフレア・映像の劣化といった既存のフレネルレンズを用いた光学系の問題を解消しつつ、最大約134度の超高視野角と鮮明な映像を両立できる光学系を実現した。




筐体内部に配置された4つのスピーカーが良質かつ快適な体験を提供

頭全体を覆うことのできる球状の筐体内部に配置された合計4つのスピーカーを用い、良質かつ快適な没入サウンド体験を提供する。




2基のファンで没入感の高いVR体験を実現

頭部に搭載された2基のファンにより風フィードバックを行い、より没入感の高いVR体験を実現する。また、このファンには静音モードが存在し単純に風によって装着者の快適性を維持する為にも使用することができる。




力覚フィードバックで物に触れる感覚を表現

ワイヤーを用いた力覚フィードバックモジュールにより、VR空間内で物に触れる感覚や、剣で切った感覚、摩擦感などを表現し、ワンランク上の没入体験を提供する。




振動フィードバックで環境音を装着者に伝える

エキサイターを用いた振動フィードバックにより、モンスターの足音や銃声、環境音をよりリアルに装着者に伝え、没入感を向上させる。




左右の足首の傾きで立っているのと同等以上の身体動作を表現

左右の足首の傾きによって、アバターの身体動作をエミュレーションし、寝ている状態であっても立っているのと同等以上の身体動作表現ができる。(足首の傾き具合に応じてしゃがむなど)独自のドライバとエミュレーションにより、既存の全てのSteamVRコンテンツに対して互換性がある。




HalfDiveのプレッジ(支援額)

販売期間:12月16日(木)~1月30日(日)23時59分

プレッジ(支援額)
1.ミニマムモデル(アーリーバード価格)
約85,000円 100台限定
・HalfDive本体
・両手コントローラー
・HalfDiveトラッカー

2.ベーシックモデル(アーリーバード価格)
約120,000円 100台限定
・HalfDive本体
・力覚&風フィードバックモジュール
・両手コントローラー
・足コントローラー
・HalfDiveトラッカー

3.ミニマムモデル(通常価格)
約95,000円 500台限定
・HalfDive本体
・両手コントローラー
・HalfDiveトラッカー

4.ベーシックモデル(通常価格)
約130,000円 500台限定
・HalfDive本体
・力覚&風フィードバックモジュール
・両手コントローラー
・足コントローラー
・HalfDiveトラッカー

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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