音声ARのオーディオメタバース「Cubemint」提供開始 演奏や音声を世界に発信、NFTでデジタル資産の売買取引も

ソーシャルオーディオアプリ「Dabel」(ダベル)で知られる株式会社ドキドキは音声ARを用いたメタバース製品「Cubemint」を開発したことを発表した。物理世界を仮想世界に統合する同製品は、まず特別に招待されたベータテスター向けに提供される。また、社名をAudio Metaverse株式会社へと変更し、新たな製品の普及に向けて、製品と会社のブランドを統一した。


イヤホンだけで音声AR空間に参加できる「オーディオメタバース」

オーディオメタバースとは現実空間の中に「キューブ」と呼ばれる音声AR(拡張現実)空間を形成できるプラットフォーム。いつでも誰もが交流可能なAR空間を構築でき、「Cubemint」を活用して演奏や音声パフォーマンスを世の中に発信できるほか、遠隔地にいる人とも自由に交流できる。また、空間の「キューブ」はNFT(非代替性トークン)でデジタル資産化し売買取引・貸与・移動することもできる。

画像引用元:株式会社知財図鑑

オーディオメタバースの最大の利点はユーザーが全く別の異世界に入り込むのではなく、物理的な現実を拡張し、仮想空間や遠隔ユーザーとつながるための橋渡しとして機能すること。また、必要なツールはワイアレスのイヤフォンだけのため、他の多くのメタバース製品と比較して、メタバースに入るための障壁が非常に低くなっている。

同社は今までソーシャルオーディオアプリ「Dabel」(ダベル)を提供してきた。ダベルのユーザーは視覚的刺激に敏感な人が多かったため、プラットフォーム開発の際には常にアクセシビリティ(各種ハンディキャップを意識した使い勝手の良いユーザーインターフェイス)を考慮するようになった。同社はそれらの学びを活かして、オーディオメタバースのプラットフォーム「Cubemint」を開発している。

画像引用元:株式会社知財図鑑

現在 Cubemintは、サウンドデザイナーや視覚障害者、または弱視ユーザーなどのキーパーソン達によってベータテストされており、同社が掲げるオーディオメタバースのインクルーシブなビジョンに沿ったレベルにまで高めている。

CEO兼ファウンダーの井口尊仁氏は次のようにコメントしている。

「メタバースが現在直面している最大の課題の1つは、インクルーシブ性(誰もがその製品に参加可能な包括性)とアクセシビリティです。私たちは、視覚障碍者のユーザー達との製品開発の経験を生かし、Cubemintを誰もがアクセスできるオーディオメタバース空間にして、最終的に人類の抱える孤独と孤立をなくすことを目指しています。」
関連サイト
Audio Metaverse株式会社

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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