世界遺産の石見銀山「大久保間歩」当時の様子をARとCGで再現 ガイド付き限定ツアーや展示室内で体験

島根県大田市は文化財多言語解説整備事業(文化庁補助事業)により、世界遺産石見銀山「大久保間歩」操業当時の様子をバーチャル体験できるARアプリを制作したことを発表した。ARアプリの開発は株式会社計測リサーチコンサルタントが受託し、株式会社ビーライズと共同開発したもの。アプリは日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の5言語に対応している。


大久保間歩「石見銀山AR」

大久保間歩ARアプリは、島根県大田市にある世界遺産石見銀山の大久保間歩坑内にて、操業当時の様子をバーチャル体感できる観光客向けARアプリ。3次元計測により取得したデータをもとに、操業当時の様子を3DCGで再現。設置されたARマーカーに専用タブレット端末をかざして、周囲を見渡すと操業当時の再現CGが表示される。

ARアプリは専用のタブレット端末を利用し、石見銀山世界遺産センター主催の「大久保間歩一般公開限定ツアー」に参加もしくは、石見銀山世界遺産センター展示室(有料)内の大久保間歩の実物大模型(フルスケールレプリカ)でも体験することができる。




世界遺産石見銀山における資料展示の課題

大久保間歩は江戸時代から明治時代にかけて開発された坑道。現在は坑道内を安全対策に施し一般公開(ガイド付き限定ツアー)しているが、観光客向けのツアーを行う中で課題があった。それは坑道内に資料や当時の様子の人形を置くことが難しいという点。資料や人形を設置することで坑道内を傷つけてしまう。そこで最新技術ARとCGを活用して、当時の様子を再現して見ることのできるARアプリを開発した。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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