大島小松川公園でコミュニケーションロボット「unibo」を活用 情報発信や案内補助機器としての効果を検証

株式会社日比谷アメニスは株式会社エコルシステム、ユニロボット株式会社の協力のもと、公園管理業務におけるDXへの取り組みの一環として、コミュニケーションロボット「unibo」を活用した実証実験を6月7日(火)から開始したことを発表した。


実証実験の背景

公園管理におけるデジタル技術の活用が行政から求められている一方で、多くの公園では窓口案内は公園スタッフによる対応が主であり、利用者分析には紙面アンケートを使用するなど未だICT活用が進んでいない現場が多く残っている。また、公園の現場では慢性的に人員不足が発生し、業務体制の改善が必要とされている。昨今、レストラン業界等、一部のサービス業では利用者への案内を行うロボットが運用されているが、公園において利用者サービスのためにロボットが導入された事例はない。

そこで発声による自動案内機能や音声認識機能を搭載し、機能内容のカスタマイズ開発が可能であるコミュニケーションロボット「unibo」を活用し、公園の新たな魅力発信の機会創出と窓口サービス能力の向上に関する検証を行う。期間は2022年6月7日(火)~2022年8月26日(金)を予定。




具体的な検証項目

1.情報発信の広報効果
uniboが来園者を感知した際に公園の見頃の花や開催中のイベントを自動で紹介し、来園している利用者に対して積極的な情報発信を実施する機能や、子どもたちをターゲットにした公園にまつわるクイズ機能をuniboに搭載し、実験期間中に試験運用を行う。実験期間後半にはuniboを使った謎解きゲームイベントを開催し、ロボットならではの要素を取り入れた従来にはない形のイベントを開催することで、園内散策のきっかけを提供し、公園についてより深く知ってもらうことを目指す。

以上のようにuniboの機能を活用し、同時にuniboに関するSNS投稿やPR動画投稿を実施した際に、公園利用者に対する公園の広報効果がどの程度あるか検証する。

「unibo」(ユニボ)が紹介する大島小松川公園



2.案内業務補助機器としての効果
スポーツ施設利用の際の外国人対応において、uniboが英語で利用者登録の手順や注意事項を説明し、対応サポートを行う。また、uniboのタッチパネル上で該当樹木を選択すると、対象の樹木への道順等を案内する機能を搭載予定。

以上のuniboによる案内を実施することで、従業員の業務負担軽減、案内サービスの向上が見込まれるか検証を行う。


今後の展望

uniboのカスタマイズ開発を行う株式会社エコルシステムは、公園業務に特化したuniboの製品化を目指し、今後は造園業界に向けた販売を予定している。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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