自動運転バスの本格運行を目指す「栃木県ABCプロジェクト」BOLDLYが「NAVYA ARMA」で那須町の公道を走行実証実験

ソフトバンク株式会社の子会社であるBOLDLY株式会社は、2022年7月24日から8月5日に栃木県那須町で実施される「栃木県ABCプロジェクト」の自動運転バスの実証実験において、自動運転バス「NAVYA ARMA」(ナビヤ アルマ)の走行に関する業務を請け負ったことを発表した。

実証実験は日本工営株式会社が栃木県 県土整備部 交通政策課の「無人自動運転移動サービス実証検討調査業務委託」を受託し、実施するもの。BOLDLYは「NAVYA ARMA」の運行業務の他、走行ルートの走行調整などの事前準備を行う。

受託した業務内容
・走行環境や通信環境など自動走行に必要な情報の調査
・走行経路の3次元地図データの作成
・行政や県警からの助言などを反映した走行ルートの走行調整
・「NAVYA ARMA」の運行業務


栃木県内各地で自動運転バスの実証実験を進める取り組み

「栃木県ABCプロジェクト」は栃木県が2025年度の自動運転バスの本格運行を目指して、2020年度から2023年度にかけて県内各地で自動運転バスの実証実験を進める取り組みで、「NAVYA ARMA」を用いた実証実験は2021年度の壬生町に続き今回が2回目。

「栃木県ABCプロジェクト」とは
栃木県が行うプロジェクトで、自動運転システム(Autonomous)を導入した路線バス(Bus)の本格運行を目指した挑戦(Challenge)。

壬生町での実証実験では主に公園内の道を走行したが、今回の実証実験では一般車両が走行する公道(1周約1.6キロメートル)を時速20キロメートル未満で走行する。走行ルートは黒田原駅周辺に住む町民や黒田原駅の利用者に新たな交通手段として便利に使ってもらえるように、駅や薬局、役場などの停留所を通るルートを設定した。また、BOLDLYが開発した自動運転車両運行管理プラットフォーム「Dispatcher」(ディスパッチャー)による車両の遠隔監視を実施するほか、黒田原駅および那須町役場に設置するディスプレーに「Dispatcher」の画面を表示して、自動運転バスの運行状況(車両の位置情報)を案内する。

自動運転車両「NAVYA ARMA」(乗客定員9人)

今回の実証実験では「事前予約乗車枠」と「当日現地乗車枠」を設け、どちらとも先着順。当日現地乗車枠は1便当たり4席確保している。事前予約乗車枠は「栃木県ABCプロジェクト」より申し込みが可能。

自動運転車両「NAVYA ARMA」の走行ルート:黒田原駅~音羽町~カワチ薬品~那須町役場~黒田原まちなか広場~黒田原駅(1周約1.6キロメートル)

「Dispatcher」の画面イメージ

運行ダイヤ 日程:2022年7月24日(日)~8月5日(金) ※運休日:7月26、27日、8月4日



カフェラディトンツの駐車場で自動運転バスを展示

また、実証実験に先駆けて、7月23日に町民や未来を担う子ども達の自動運転に対する興味関心を高めて将来的な自動運転バスの実用化に向けた気運醸成を図ることを目的に、カフェラディトンツの駐車場で自動運転バスの展示が行われる。

■自動運転バスの展示の概要
・日程:2022年7月23日(土)
・時間:午前10時~午後2時頃
・場所:カフェラディトンツの駐車場

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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