人工生命×アンドロイド「オルタ3」をミクシィが東京大学へ寄贈 テクノロジーを通じた文化芸術発展にまつわる研究促進に活用

株式会社ミクシィは、人間とのコミュニケーションの可能性を探るために開発され、同社が所有していた人工生命×アンドロイド「オルタ3」を東京大学大学院総合文化研究科 池上研究室へ2022年7月29日に寄贈したことを、同年8月1日に発表した。

「オルタ3」は、2019年2月に同社と、世界的なアンドロイド研究のパイオニアである大阪大学石黒研究室、人工生命研究のパイオニアである東京大学池上研究室、同プロジェクトの実証実験の場を提供するワーナーミュージック・ジャパンの4社共同研究プロジェクトのもと、人間と人工生命体とのコミュニケーションの可能性を探るために開発されたものだ。同社の学術研究の発展に貢献したいという想いより、今回の寄贈が実現した。今後は、テクノロジーを通じた文化芸術発展にまつわる研究の促進に活用される予定となっている。

なお、「オルタ3」の約3年間の活動内容をまとめたレポートは、後日同社コーポーレートサイト上に掲載される。




オルタ3(Alta3)について

オルタ3は「生命や生命感とは何か」「人間とのコミュニケーションの可能性」を探るために開発された人工生命×アンドロイド。オーケストラを指揮する。人間と同じように口から発声する仕組み「トーキングモジュレータ」を搭載し、動いたり身体の向きを変えると、人間の発声と同様に声が揺らぎ、自然の発声に近い効果を生む。性別や年齢を感じさせない顔の特徴、機械類がむき出しになったボディにより、人の想像力を喚起し、これまでにない生命性を感じさせる。

オルタ3は、2019年2月28日に新国立劇場の大階段でオーケストラの指揮を行い、アンドロイド・オペラ(アンドロイドが指揮して歌い、人間たちがオーケストラを奏でるオペラ)「Scary Beauty」を公演した。オーケストラは、国立音楽大学学生・卒業生有志が担当。演奏に際した音楽全体のテンポや強弱はアンドロイドが自律的に決定、人はそれについていくことから、近未来、人間がAIに支配されるかもしれないという暗示が込められている。

なお、「オルタ3」プロジェクトメンバーには、音楽家 渋谷慶一郎氏をはじめとする、世界で活躍する音楽家、アーティストも参画。これまで、ドイツ・デュッセルドルフでのアンドロイド・オペラ「Scary Beauty」の公演や新国立劇場でのオペラ「Super Angels スーパーエンジェル」公演、ドバイ国際博覧会でのアンドロイド・オペラ「MIRROR」公演など、国内外問わず多くの音楽・文化イベントに出演してきた。

■【動画】Scary Beauty New Version – Android OPERA with Alter3 – short movie

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株式会社ミクシィ

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