ティアフォーは、2022年11月より量産出荷を開始するロボティクス・車載向けHDRカメラ「Automotive HDR Camera C1」(C1カメラ)およびNVIDIAが提供する「Jetson AGX Orin開発者キット」(Orin開発者キット)を組み合わせた【C1カメラ画像認識スターターキット】を、C1カメラの代理店各社から販売開始することを同年10月17日に発表した。
同キットは、両社の相互の協力により、すでにJetson AGX Orin に対応したC1カメラのドライバがOSS(オープンソースソフトウェア)として提供可能となっており、今後も様々な用途で両製品を組み合わせた活用が見込まれることから、ケーブルなどの付属品(複数候補から選択可能)も含めたワンパッケージのキットとして提供開始するものだ。これによりユーザーは、キット購入後すぐに画像認識アプリケーションの開発をスタートすることが可能となる。
なお、10月19日から21日まで開催されている「ROSCon2022」(国立京都国際会館)にて、同キットを用いた画像認識のライブデモンストレーションを実施中だ。
【C1カメラ画像認識スターターキット】について
同社が提供するC1カメラは、120dB相当のダイナミックレンジ(HDR)、車載品質のハードウェア、各種アプリケーションへの高い接続性から、自動運転や運転支援の領域に限らず、自律移動ロボットや警備・監視など様々な用途において採用が進んでいる。また、NVIDIA Jetson AGX Orinは、その前身である Jetson AGX Xavier の 8倍以上となる毎秒最大275兆回の処理能力を誇りながら、同じ手のひらサイズのフォームファクターおよびピンの互換性、ならびに近い価格を実現しており、高度なロボティクス、自律動作マシン、そして次世代の組み込みやエッジコンピューティング製品の開発を前進させることが期待されている。
■【動画】Automotive HDR Camera C1 – proposed by TIER IV
■【動画】Getting Started with the NVIDIA Jetson AGX Orin Developer Kit
NVIDIA「Jetson AGX Orin 開発者キット」を販売開始 Xavierの8倍以上の処理能力 MicrosoftやAWS、コマツ等が支持
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また、同キットの認識性能・機能性・拡張性の高さを示す一例として、ROSCon2022にて同キットによって複数台のC1カメラから取得したHDR映像を、Deep Learning技術を用いた画像認識アプリケーションに入力し、その認識結果を画面上で見せるというライブデモンストレーションを実施している。
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