自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」国土交通省の新技術活用システム「NETIS」に登録
日立チャネルソリューションズ株式会社は自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」が、国土交通省の公共工事などにおける新技術情報提供システム「NETIS」に建設現場における生産性向上に期待できる技術として新たに登録されたことを発表した。
自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」は昨年11月に販売して以降、100以上の多様な建設現場で導入された。建設現場の運用を通したニーズを踏まえ、今回さらに図面データ変換のクラウドサービスや、作業種類に応じた墨出し印字機能向上版での提供を開始する。
自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」について
NETISは新技術の活用促進のため、新技術に関わる情報の共有および提供を目的として、国土交通省が運用しているデータベースシステム。NETISに登録された新技術活用により、コストの縮減や工期の短縮が期待できる。また、NETISの登録技術を使うことで施工者は国や地方自治体が発注元となる公共工事において、工事成績評定や総合評価落札方式での加点対象となる。
今回NETISに登録された自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」はCADデータをもとにロボットが測量機との通信により墨出し位置に移動し、直線や文字情報を自動で描く技術で、従来は人で対応していた作業を自動化することで建設現場の効率化や生産性向上が図れる。
同製品は特に高層ビルや大規模商業・工業施設の建築現場などにおけるフロアのコンクリート施工後の電気・空調・消防等の設備施工や間仕切り壁施工で効果を発揮し、フロア当たり数百点を超える規模の墨出し作業で実績を重ねてきた。最大で連続5時間連続稼働が可能で、ロボットを導入することにより従来の人手の作業に対して、工数減やミス削減、夜間作業化などの効果が得られる。
建設現場のニーズに対応した機能向上
1.図面データ変換のクラウドサービスの開始
CADデータから墨出し作業情報を抽出して、データ変換する必要がある。この作業をユーザー自身でいつでもできるように、図面変換のクラウドサービスを用意。シンプルで簡単な操作で変換後のチェック機能により、正しくデータが変換できたことも確認できる。
2.墨出し印字機能の向上
1.墨出しエリアの拡大
これまでは障害物(柱や壁など)から約800㎜離れた場所にしか墨出しができなかったが、今回の機能拡張で350㎜離れた場所に墨出しができるようになり、作業範囲が広がった。
2.設備区分・作業情報の描画
図形などイメージデータを描画できるようになり、設備区分の識別が容易になる。取付方法なども表現可能なため、あらためて図面で確認しなくても施工情報が共有しやすくなる。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。