
Amazonの「Ring(リング)」シリーズのホームセキュリティカメラ「Spotlight Cam Plus, Battery(スポットライト カム プラス バッテリーモデル)」を入手した。価格は24,980円(税込)。北米など海外では好評だとうたわれている。
「Spotlight Cam Plus, Battery」(名前が長いので「Spotlight Cam」と略す)の外観はこんな感じ(下の写真)。2つのLEDセンサーライトが搭載されていて、夜は周囲を明るく照らす機能がある(下の写真左)。すなわち「Spotlight Cam」は屋外用センサーライトとセキュリティカメラの2つの機能を備えていることになる。カラーはブラック、またはホワイト。サイズは76mm x 80mm x 126mm。
テレワークが基本になって「書斎で執筆しながら玄関に訪ねてくる人を、スマホや書斎のEcho Showで手軽に見て確認できたらいいなぁ」というのが入手した動機だ。
■ホームセキュリティカメラSpotlight Cam Plusの映像をEcho Show15で見る
Spotlight Cam Plus, Battery (リング スポットライトカム プラス バッテリーモデル) 本体、取付ベース、クリックリリースバッテリーパック、取付部品、micro-USB充電ケーブル、ユーザーマニュアル、セキュリティステッカー(録音録画中の告知)
玄関に誰かが来たら画面で通知
「Spotlight Cam」は、LEDセンサーライト搭載のセキュリティカメラだ。玄関とか庭先とか、屋内外どこにでも設置して使用できる(Wi-Fiが届く範囲内)。
あらかじめ設定したモーション検知ゾーンに人が入ると自動で検知して、録音/録画とライブ映像の配信を開始する。ライブ映像はRingアプリを通じてリアルタイムでスマホやEcho Showの画面で確認できる。設置するとやがて玄関の人を自動で検知、スマホに通知が来たのでアプリを開くと家族が写っていた。
なお、人を検知しなくても、アプリの操作からいつでもカメラのライブ映像を確認することができる。下の写真はスマホのRingアプリとEcho Showの画面の両方でライブ映像を確認している例。どちらの機種にも対応できる。
設置の悩みの種が「配線」工事
著者の場合もそうだが、マンションを含めて一般の住宅の場合、DIYで設置するには、やはり「配線」が悩みの種になる。
「Spotlight Cam」には、別売で電源供給要の電源アダプターが用意されている。コンセントに「Spotlight Cam」をケーブル接続して給電する方法だ。ウチは玄関から少し離れたところの外壁にコンセントが出ているので、そこからケーブル接続できないことはないが、面倒だし綺麗に配線するには手間がかかりそうだ。あまり気が進まないが
、やろうと思えばできる。
クイックリリースバッテリーを搭載
そこで「Spotlight Cam」には、くり返し充電できるクイックリリースバッテリーが搭載されている点がポイントになる。バッテリーに充電しておけば、配線をしなくても設置ができる(その代わり定期的にバッテリーの充電作業が必要になる)。
ということで、著者の場合はまずは、一番設置に手軽な方法、バッテリーを充電して「Spotlight Cam」を両面テープで設置して使用してみることにしたわけだ。
ソーラーパネルのオプションも
他の給電方式に、「Ring純正のソーラーパネル」(太陽光発電パネル)がオプションで用意されている。大きくて頑張りそうな(太陽光発電を)ソーラーパネルだ。便利そうなので入手してみた。しかし、説明書を読むと、なるべく常時、陽光を受けているところに設置するようにと書かれている。折を見て試してみたいものの、うちの玄関は西向きで残念ながら昼下がりまではほぼ日陰なので、あまり環境が適しているとはいえなさそうだ。
アプリの設定
「Spotlight Cam」を設置したら、次はアプリを設定する。通常の操作はスマホ用の「Ringアプリ」でできる。まずはユーザーズガイドのQRコードをスマホで読みこんで「Ringアプリ」をダウンロードしてアカウントを新規登録する。次に「Ringアプリ」内で「Spotlight Cam」に貼られているQRコードを読んで、自身のカメラを登録する。Wi-Fiの設定などもおこなう。
その後、設定の対話を進めていくて、まずは「Spotlight Cam」のライブ映像を「Ringアプリ」に表示したり、「Spotlight Cam」に誰かが近付くと通知がスマホに届くようになる。
アプリを通してカメラの前の人と会話ができるので、不在時に知人が訪ねてきたときなどは「ごめんね、今戻るから5分待って」とか「今日は会えない」などの対話で対応することも可能だ。もしも怪しい人が訪ねてきたのであれば、遠隔からでもサイレンを鳴らすことができる(人のモーション検知する範囲(ゾーン)は調整できる)。
「Ringアプリ」の一連の設定が終わると、Alexaデバイスを使用しているAmazonのアカウントと「Ringアプリ」のアカウントと紐付けると、Echoデバイス(Fire TVなど含む)で「Spotlight Cam」の映像を確認することができるようになる。
気軽に導入できる製品がいい
開封からとりあえずの設置、アプリの設定等を駆け足で紹介したが、Ring製セキュリティカメラのだいたいのイメージがつかめたら幸いだ。設置が面倒で大変な電源(給電)について、「Spotlight Cam」はオプションが比較的たくさん用意されていて便利、気軽に導入できる可能性が高いと感じた。
今やセキュリティカメラやドラレコが普及し、防犯のために個人宅でも必要性がうたわれるようになってきている。こういう製品が身近になってくることで導入を検討する機会が増えていけば幸いだ。
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神崎 洋治
神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。