スマートバス停やスマート電停など導入実績が前年比200%超え 多言語化や交通機関と連携などデジタル活用が進む YE DIGITAL

アフターコロナを見据えたインバウンド対策や観光地の再生に向け、交通分野では移動サービスの質向上や、混雑を避けるためのスムーズな情報発信を目指した交通整備が進められている。

このような市場動向を背景に、株式会社YE DIGITALは、同社が提供する「スマートバス停」などの、2022年度のサービス提供数が前年同期比で200%増の71を突破し、累計提供数が168となった(スマートバス停で得たノウハウを活用した「スマート電停」、「モビリティサイネージ」を含む)ことを2023年4月19日に発表した。

同社は、2022年度は西九州新幹線開業に伴った新駅や駅前整備、また空港線などの他交通機関と連携する場など、利用増加が見込まれる場所において、時刻表の多言語表示や観光情報等の発信を行うことで、利用者の利便性を向上する目的での導入が多く進んだと述べている。

【2022年度実績(2022/04~2023/03)】※運用開始順






同社が提供するスマートバス停とは

スマートバス停とは、クラウドからコンテンツを配信することで、デジタルサイネージにバスの運行時刻表はもちろん、その他観光情報や広告、お知らせなどをリアルタイムに表示できるバス停のことだ。特定の曜日や時間帯の時刻を大きくわかりやすく表示できるなど、利用者の利便性向上にも寄与する機能を備えている。また、遠隔で操作できることから時刻表等の貼り替え作業が不要となるため、働き方改革にも効果が期待される。さらに設置環境やニーズに応じて、Type-A~Type-Dまで4機種のラインアップが用意されている。


スマートバス停で得たノウハウを活用

同社は、スマートバス停で得たノウハウを活用し、「スマート電停」や「モビリティサイネージ」を展開している。

スマート電停 路面電車や鉄道、モノレールなど軌道を走る乗り物向けにカスタマイズしたもので、バス停以外の公共交通機関からも、交通情報や観光情報等を発信する。
モビリティサイネージ 商業施設やオフィスビル、病院の待合室など、停留所以外の場所でも交通情報を発信・共有することで、公共交通全体の利便性向上・利用促進を目指し開発されたもの。



■【動画】スマートバス停のご紹介 ~お客様の利便性向上・働き方改革に向けて~




今後の展開について

同社は2020年に「スマートバス停」を販売開始して以来、そのノウハウを活用し「スマート電停」や「モビリティサイネージ」へと展開をひろげており、同サービスを解約した事業者数が未だゼロである。今後は、サービスの向上に努めながら、「より活気あふれる街づくり」と「持続可能な公共交通の実現」に向けて、教育や医療、エネルギーなどの様々な分野との連携・協働を通じ、地域公共交通の「リ・デザイン」を促進していくと述べている。またパートナー各社との事業共創によって、「スマートバス停」などの全国展開を進めるとのことだ。


関連サイト
株式会社YE DIGITAL

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ロボスタ編集部

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