ニデックドライブテクノロジー「無人搬送台車事業」を武蔵精密工業に譲渡

武蔵精密工業株式会社(ムサシ)は、ニデックドライブテクノロジー株式会社との間で「無人搬送台車」の製造販売事業の譲受に係る譲渡契約を締結したことを発表した。

ムサシは、トヨタ自動車向けの部品製造工程で最終検品に早期からAIやロボットなどを導入するなど、先進ICTに積極的に取り組んできた。また、社会課題の解決に寄与する新規事業の創出に向け、インダストリー、エネルギーソリューション、ウエルビーイングの各領域において取り組みを進めている。

このうちインダストリー領域で進めているAI事業では、AIを活用した物流の自動化をターゲットの1つとしている。
具体的には、パートナーのSIXAI社との協業により自律走行搬送ロボット(AMR)やAIロボットプラットフォーム「MAESTRO(マエストロ)」の開発および販売を手掛けている。「MAESTRO」は、自律走行搬送ロボットのナビゲート、人の動き、パレットの枚数などをリアルタイムで一元管理する集中管理システムだ。

ニデックドライブテクノロジーの「無人搬送台車事業」は、これまで培ってきた高いブランド力や「無人搬送台車」(S-CART)の幅広いラインアップ、原価低減力、制御開発。豊富な顧客基盤を強みとしている。今回の事業譲受を通じて双方のテクノロジーと強みを組み合わせることにより、AI事業のさらなる拡大を加速する考えだ。

ニデックドライブテクノロジーの無人搬送台車(S-CART V100)

ムサシのAI事業では「人にはもっと人らしい仕事を」を理念としている。「Industry 4.0」の実現に向け、今後も世界のものづくりの現場に幅広く技術を提供するとしている。




ムサシについて

武蔵精密工業は四輪/二輪車用向けに、デファレンシャル/トランスミッションギヤ/プラネタリィ/ボールジョイント/カムシャフト等の開発/製造/販売を行っている。コア事業における電動、自動運転といった次世代モビリティ向け商品展開を進める一方、先端AI技術開発によるインダストリー4.0の推進、カーボンニュートラルへの貢献を目指したエネルギーソリューション事業、更にSDGsの幅広い領域での達成貢献に向けたオープンイノベーション展開等、広く新事業の創出・拡大にも注力している。

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ロボスタ編集部

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