
センシンロボティクスは、竹中工務店と開発し、同社が提供するロボットを遠隔操作・管理する遠隔操作ソリューション『RemoteBase(リモートベース)』が、実際の施工現場で導入開始されたことを明らかにした。ネット接続できる環境であれば、どこからでも現場のロボットを遠隔操作して巡視業務ができる。
インターネットと接続できればどこからでも点検、撮影、音声でのコミュニケーションが可能
『RemoteBase』は、センシンロボティクスと竹中工務店が開発した誰でも簡単にUGV(「Unmanned Ground Vehicle」運転手の乗車を伴わず、無人状態で走行できる車両の総称を遠隔操作できるソリューション)を遠隔操作できるソリューションとなっており、現場に限らずインターネットが通じる場所であれば世界中どこからでも点検や撮影、音声でのコミュニケーションなどを可能にする。
UGVの特長として「数時間レベルの稼働」「様々なデバイスの搭載が可能」「導入が容易」などが挙げられ、施工中現場での活用に注目が集まっている一方で、機体種類の増加、機能の高度化に伴い、異なる遠隔操作インターフェースが乱立することで、機体ごとに操作方法を習熟する必要があり、導入を阻む一因となっている。
これに対し『RemoteBase』は、PCに接続したゲームコントローラを用いて、同一のユーザインターフェース上で様々なUGVの遠隔操作を実現した。
既に竹中工務店が手がける名古屋の施工現場での巡視業務として導入されており、今後も複数現場での導入を予定しているとしている。
使用機体
現時点ではCLEARPATH ROBOTICS社製UGV『JACKAL』に対応しており、その他ROSを利用しているロボットであれば連携が可能。AgileX Robotics社製UGV 「Scout mini」「Bunker mini」も現場での導入が予定されている。
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