自動配送ロボットで近畿大学とHakobotが共同研究 常設運行に向けて大学構内で冷えたミネラルウォーターを配布配送実験

四輪駆動四輪操舵の独自設計の自動配送ロボットを開発する株式会社Hakobotは、屋外走行可能な新型自動配送ロボットを活用した共同研究を近畿大学経営学部 経営学科の古殿幸雄教授ゼミと始めている。
9月24日には近畿大学のオープンキャンパスで冷えた飲料を自動配送で配布する予定。
同社は「なんでも載せられる、しっかり運ぶ」をコンセプトに自動配送ロボットを開発しており、近畿大学との連携は本年7月に開始した。



市販のクーラーボックスを荷室に設置して搬送

今回の実証実験では、Hakobotの自動配送ロボットの「なんでも載せられる」特長を活かし、市販のクーラーボックスを荷室に設置し、9月24日(日)に開催する近畿大学のオープンキャンパスに来場した高校生に近畿大学のオリジナルミネラルウォーターを自動配布する実証実験を実施する。


この実証実験に行うに至った経緯として、猛暑の今夏に屋外イベントで熱中症のリスクが高まったというニュースを見て、自動配送ロボットがドリンクを会場内で配布することにより、運用側の労災リスクと来場者の熱中症リスクを共に下げる活用が見込めることを期待している。
Hakobotの自動配送ロボットのカスタマイズできる荷室機構をフル活用し、宅配用の荷室ではなく市販品のクーラーボックスを取り付けての実走となる。





実証実験スケジュール

日時:
令和5年(2023年)9月24日(日) 10:00~15:00 オープンキャンパス開催日
※雨天時は延期予定 

場所:
近畿大学東大阪キャンパス
西門→アカデミックシアター前→11月ホール前→21号館前→西門

内容:
LiDAR等を活用して作成したキャンパスの地図データを元に、自動配送ロボットの走行テストを実施


近畿大学での実証実験を7月よりスタート

今年7月から新型自動配送ロボットにて開始した実証実験では、近畿大学東大阪キャンパス内を遠隔操作で走行させ、機体に搭載されている各種センサーで取得した点群データを元に、東大阪キャンパスの3Dマップ作成を行なった。


今回作成した3Dマップを活用して自動運転の実装を行い、9月24日(日)のオープンキャンパスでは完全自動運転にて実証実験を行う。

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ロボスタ編集部

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