テムザックは、ロボット技術を用いて農業経験のない人でも取り組める省力化農業”WORKROID農業“を実践中の宮崎県延岡市内の圃場にて、第1回目の収穫を行った。
高齢化・担い手不足にロボットを活用
米は日本の数少ない食料自給品目だが、農業従事者の最も多い割合を占めているのは75歳以上。高齢化・担い手不足、そして耕作放棄地の拡大に歯止めがかからない状況の中、省力化・省人化に向けた技術革新が必須となっている。
テムザックは、長年培ってきたロボット技術を活かし農業課題を解決するため、2022年12月に、延岡市、北浦農業公社と連携協定を締結。2023年4月には、延岡市に農業ロボットの実践拠点「アグリ研究所」を開設し、農業経験のない人でも取り組める省力化農業 “WORKROID農業”を本格始動した。雷鳥シリーズ、ドローン、水管理システムなどを最大限活用し、米粉用の水稲直播栽培を実施している。
雷鳥1号
労働時間約1/18でも、反辺り400kg弱を収穫
WORKROID農業により、米作りにかけた労働時間は、既存農業と比べ1/18と大幅に削減したにもかかわらず、無事稲穂が実り、1反辺り400kg弱収穫できた。
稲作における労働時間の比較
これにより、WORKROID農業が標榜する「省力化」「土地に張り付かない農業」などを実現できる可能性も確認することができた。
延岡市で実践中 ”WORKROID農業” の経過
2023年4月 水管理システム
ドローンによる播種
雷鳥1号投入
2023年5月時点
2023年8月時点
2023年9月時点 収穫前
2023年9月時点 収穫後
2023年9月 収穫した種籾
今後の展望
テムザックは、今後は収穫ロボットなども開発し順次投入するとともに、収穫したWORKROID米を製粉し米粉にすることで、6次産業化の仕組みづくりにも挑戦し、米粉用稲作から米粉の流通までを一気通貫で行うことができる省力化農業を確立し、全国に広めていくことで、耕作放棄地拡大を食い止め、日本の食料自給率維持、食料安全保障への貢献を目指すとしている。
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