メンバーオーディションの対象はAIアイドル　AIアイドルユニット専門事務所を開設　資金調達も実施　Paradigm AI

Paradigm AIはJ-KISS方式によりSkyland Venturesからプレシードラウンドの資金調達を実施したと発表した。

また、Paradigm AIはAIアイドルユニット専門事務所「Paradigm Entertainment」を開設。それに伴い、第1弾所属ユニット「aideal（アイディール）」のメンバーオーディションを開催することもあわせて発表した(この記事の後半に動画あり)。

資金調達の背景と展開

今回の資金調達の主な目的は、生成AI技術を活用した効率的なバーチャルヒューマンの制作技術及び合成音声による歌唱技術を確立することとしている。

AIアイドルを含むバーチャルヒューマンの市場は世界的に注目されており、Bizwit Research & Consulting社によると、世界のバーチャルヒューマン市場は、予測期間2022-2029年には44.7％を超える成長が見込まれ、生成AIを取り巻く技術の進化は加速を続け、人々の生活に溶け込んでいくと考えられている。

Paradigm AIは、生成AIと日本のアイドル文化を組み合わせることで新たなエンターテイメントを創出し、世界に向けて発信。日本のアイドル文化には、海外にもコアなファンが存在しており、文化圏を超えて人々を熱狂させる特有の魅力を持つため、既存の日本のエンタメカルチャーへの敬意を大切にしつつ、テクノロジーの力で世界に新たな日本のアイドルブームを巻き起こすことを目指す。

今後の展開

Paradigm AIは、AIアイドルユニット専門事務所「Paradigm Entertainment」として、10月下旬に新ユニットの発表、11月を目処に各ユニットの楽曲・ミュージックビデオなどを公開予定。公開する楽曲やミュージックビデオはSNSや歌詞を多言語で展開し、世界中にアピールしていくとともに随時新ユニットを公開していくとしている。

コメント

資金調達の発表に際して、Paradigm AIのCEO 吉田泰陽氏と、資金調達を引き受けたSkyland Venturesの中村公哉がコメントを出している。

第1弾AIアイドルユニット「aideal」、メンバーオーディションを実施中

AIアイドルとは、生成AIの技術を活かして制作された、実際には存在しないアイドルであり、3DCGの制作過程に生成AI技術を用いることで、従来よりも時間と費用を大幅に削減することができる。また、多言語化可能性や活動時間の制約がないといった生成AIの特性を活かし、全世界に向けて最高のエンターテイメントを提供していくとのこと。

Paradigm Entertainmentの第1弾AIアイドルユニットaidealのユニット名の由来は、”みんなの理想のアイドルをつくっていきたい”という想いを込めて、「ideal（理想）」と「AI」を組み合わせた造語であり、より多くの人々の理想に近づくため、aidealのメンバーを決定するオーディションを開催している。

オーディションは、公式X及び特設サイトを利用した投票形式で実施。投票期間中は、候補者8名それぞれにフォーカスしたコンテンツを公式Xで公開し、投票数の多い上位5名がaidealのメンバーとなる。

第1弾ユニット「aideal」メンバーオーディション概要

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