生成AI大規模言語モデルが人型ロボットを制御する連携デモを公開 NTT「tsuzumi」が身体感覚を持つロボットの物理的作業を制御

NTTは、現在開催中の「NTT R&D FORUM 2023 – IOWN ACCELERATION」(R&Dフォーラム)で、大規模言語モデル「tsuzumi」とロボットとの連携デモを公開した。テーマは大規模言語モデル「tsuzumi」を使って、身体感覚を持つロボットの物理的作業を制御すること。


食事として用意されたパスタや焼き魚、サラダ、アイスクリームなどが置かれた中で、人がロボットに対して「健康的なランチのテーブルを作って下さい」と音声で依頼すると、AIが依頼に合った献立を選び、最適な位置にテーブル配置してくれる。

何も置かれていない前面のテーブルに、健康的なランチをAIが選択して配置していく

「健康的なランチ」という曖昧なオーダーに対して、大規模言語モデル「tsuzumi」が理解して、並んでいる食事の要素を考慮して、最適なものを選択して、最適な置き方でテーブルに配置する。


なお、なぜ「tsuzumi」がそのメニューを選択したのかを、ロボットの音声や後ろのディスプレイに表示して明示してくれている。この作業はシステム的に作ったものではなく、LLMが生成しておこなっているという。食事の置き方(配置)も「tsuzumi」が生成して配慮している。

■「健康的なランチのテーブルを準備してください」

関連サイト
NTT R&Dフォーラム2023

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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