テムザックが耕起・収穫等を完全電動で行える多機能型農業ロボット『雷鳥2号』を開発
2023年12月19日
By ロボスタ編集部
テムザックは、多機能型農業ロボット『雷鳥2号』を開発し、2023年12月15日に宮崎県延岡市の圃場にて走行テスト及び、二番穂の収穫を実施した。2024年の収穫は開発した雷鳥2号で本格的に行う他、土を耕すロボットとしても活躍する予定であることを明らかした。
『雷鳥2号』について
『雷鳥2号』は、完全電動で動作し、従来の耕作機械にはない機動的な動作が可能な比較的小型な多機能型農業ロボット。各種アタッチメントを付け替えることで、耕起、収穫等を完全電動で行うことができる。
雷鳥2号による二番穂収穫の様子。デザインのインバクトが強い。確かに「雷」-「鳥」-2号なんだろうけれど・・・
『雷鳥2号』は搭載したバッテリーによるモーター駆動で走行し、かつ4輪をそれぞれ動作させることにより、前後移動・横移動・その場旋廻といった動きが可能となっており、将来的には完全自律走行および群れ化による更なる省力化を目指すとしており、耕作放棄が懸念される小規模な圃場や不整形の条件不利農地でも稼働することが期待される。
■雷鳥2号|収穫も耕起も可能! 多機能型農業ロボット 走行テスト【tmsuk】
宮崎県延岡市および北浦農業公社との連携協定(2022年12月締結)に基づきテムザックが2023年に稲作を行った圃場において、開発した雷鳥2号に収穫用アタッチメントを搭載して収穫作業を行った。圃場はすでに9月に稲刈りを実施済だったが、二番穂(初回収穫後の株から生育した稲。ひこばえ、再生イネ)が生育している状態であったため、雷鳥2号を用いて二番穂の刈り取りを一部行い、収穫作業に活用できることを確認した。
雷鳥2号による二番穂収穫の様子
雷鳥2号による二番穂収穫の様子
雷鳥2号のスペック
サイズ | 縦2200mm、横1400mm、高さ1300mm(突起物込み1520mm) |
---|---|
重量 | 約300kg(刈取りアタッチメント含まず) |
バッテリー容量 | DC48V 20Ah DC24V 20Ah |
モーター諸元 | 出力600Wインホイールモータ、数量4(各車輪に設置し個別に制御) |
タイヤサイズ | 10インチ、4輪独立操舵可能 |
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