孤独や孤立を会話ロボットは解消できるか?Romiで自立に向けた伴走支援の実証事業 長野県伊那市
MIXIは、長野県伊那市、シミックソリューションズと連携し、伊那市が行う会話AIロボット「Romi」を活用した実証事業について、孤独孤立問題への対策と地域生活における生活の質向上を図る目的の達成に向けて活動を開始する。
本事業は伊那市が取り組むもので、MIXIが開発する会話AIロボット「Romi」を活用、シミックソリューションズが推進する。
実証実験について
近年、高齢化や核家族化の進行といった社会構造の変化の他、コロナ禍の影響などにより、つながりの希薄化が進行しており、内閣官房孤独・孤立対策担当室の調査では40.3%が孤独状況にあると回答。これは前年度(令和3年)調査から拡大し、深刻な社会全体の課題といえる。
今回活動を行う実証事業では誰もが地域でいきいきと暮らし続けられることができるように、会話型ロボットの市民への貸与を通じて自立に向けた伴走支援により、外出の機会の創出やQOLの向上を目指す。
また、今回の実証事業では会話AIロボット「Romi」に加えてウェアラブルデバイスFitbitにより客観的な健康データを取得し、有効性の確認と利用者に応じた支援方法の検討を行う。
実証事業の事業者について
長野県伊那市
伊那市は長野県の南部に位置し、南アルプスと中央アルプスの二つのアルプスに抱かれ、市の中央部を天竜川と三峰川が流れる豊かな自然と歴史・文化が育まれた自然共生都市。伊那市では「伊那に生きる、ここに暮らし続ける」をテーマに、市民の皆様が住み慣れた場所で暮らし続けるように、新作業技術を活用した事業を推進している。
シミックソリューションズ株式会社
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供。シミックソリューションズでは、シミックでの経験を基に、自治体とヘルスケアエコシステムを創り上げ、住民の方の健康に貢献できるよう取り組んでおり、本事業を通じて、社会課題となっている人々の孤独孤立について、会話型ロボットを通して解消していくことを目指す。
株式会社MIXI
MIXIは「豊かなコミュニケーションを広げ、世界を幸せな驚きで包む。」というパーパス(存在意義)のもと「mixi」や「モンスターストライク」「家族アルバム みてね」「TIPSTAR」など、友人や家族間で一緒に楽しむコミュニケーションサービスを提供している。”ユーザーサプライズファースト”の精神のもと、MIXIのミッションである、ただつながるのではなく、濃く深い、より豊かなコミュニケーションを生む「心もつながる」場と機会を創造し続けることで感情豊かな心の通い合う社会の実現に貢献するとしている。
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