NTT東日本は、開設したローカル5Gを活用し、次世代の製造・物流工程を実現する施設「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」に、eve autonomyの屋外対応型の自動搬送ソリューション「eve auto」を導入したことを発表した。
「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」オープンの狙い
多種多様な製品を必要な量だけ生産する体制に対応
近年、情報化社会への変遷に伴う顧客ニーズの多様化を背景に、多種多様な製品を必要な量だけ生産することが主流となってくるのに伴い、生産工程の頻繁な変更、工場作業員の多能工化などが求められる中で、デジタルアシストツール(AIカメラ・作業支援システム・スマート電動工具等)の活用による品質の平準化や省力化が進んできている。
これらデジタル化においては、工程変更が発生する度に、ネットワーク機器やそれらをつなぐために多量に配線されたケーブルの配線変更や配管新設・撤去といった現場作業が必要となる。さらに物流業においても人手不足が予測される「2024年問題」が迫っており、これらの現場負担軽減といった課題を想定し、広域・低遅延かつ高速なローカル5Gによる工場設備の無線化や、デジタルアシストツールの活用を促進している。
ショールーム兼開発検証施設を開設
NTT東日本は、ローカル5Gの社会実装にむけ、2020年より取り組みを開始し現在も国内トップクラスの基地局構築の実績を有しているが、製造工程等に用いられる機器メーカーと連携し、「ギガらく5G」との接続検証を進めている。その中で、機器メーカー、製造業・物流業の顧客と連携し、ローカル5Gソリューションの製造・物流現場への実装と課題解決をさらに促進するために、ショールーム兼開発検証施設である「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」を開設した。
「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」への「eve auto」導入について
eve autonomyは2022年より、工場や物流施設向けに主に屋外にける自動搬送を実現するソリューションサービス「eve auto」を提供。現在3は0以上の拠点に約50台を導入し運用を行っている。
本ソリューションは、ルート上の路面や設備環境に工事不要で導入ができ、ルート変更もソフト上で容易に変更ができることから、NTT東日本のスマートファクトリー&ロジスティクスにおけるテーマである「工程変更時の現場負担軽減」のツールの一つとして、ローカル5Gに対応したeve autoが導入されている。
NTT東日本において、2024年1月24日から見学および開発検証等の問い合わせ受付が開始されており、しており、eve auto「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」で見学が可能となっている。
eve auto主要スペック
サービス名/車両 | eve auto(イブ・オート) FG-01 |
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寸法/重量 | 全長2,275×全幅1,105×全高1,885(mm)/483kg |
最大牽引重量/積載重量 | 1,500 kg/300kg |
駆動方式/バッテリー | DCモーター/リチウムイオンバッテリー(スペア交換可能) |
最大走行速度 | 手動運転時19km/h、自動運転時10km/h |
最大登坂性能 | 9.6度(17%)無負荷・手動運転 6.8度(12%)積載300kg・字度運転 |
安全機能 | レーザーセンサーによる障害物検出と停止、バンパーセンサー、緊急停止スイッチ |
自動運転機能 | 自動運転レベル4: 自律移動、交差点横断・右左折、障害物検出による一時停止等 |
主な管理機能 | FMS(フリートマネジメントシステム):PC、タブレットで利用可能なクラウドシステム 走行ルート設定、停留所設定、ステータス監視、走行開始・停止制御 |
設備連携機能 | eve auto connectによる自動シャッター連携、信号機連携、パトランプ連携等のBluetooth通信連携機能 |
リコーインダストリーが屋外にも対応できる自動搬送サービス「eve auto」を導入 複合機・プリンター生産工場間の運搬に活用
「2023国際ロボット展」ヤマハ発動機ブースに自動搬送車両「eve auto」を出展 自動運転対応、工場や物流施設の屋外搬送の自動化を工事なしで実現
株式会社eve autonomy