水田除草ロボット「ミズニゴール」新型はラジコン型に加えてGPS自動運転型を追加　農家間でシェアするレンタル制度も

ハタケホットケは、水田除草ロボット「ミズニゴール」の最新版である2024年モデルの開発を行っていることを明らかにした。2024年春に従来のラジコン型に加えGPS自動運転型の提供も開始する。あわせて、農家間のシェアリングで雇用と収益創出を図る「地域サポーター制度」の説明会も開催する。

従来のラジコン型に加えGPS自動運転型を新たにローンチ

「ミズニゴール」は、全国で小規模農家が最も多く、後継者不足、耕作放棄地といった農業課題を抱える長野県で生まれた自動除草ロボット。水田を走り回り、田んぼの水を濁らせることで、稲の栄養を奪う雑草の光合成を遮り除草作業を自動化する。




今回リニューアルした2024年モデルでは、 従来のラジコン型と合わせてGPS自動運転型を新たにローンチ、除草作業の自動化を実現した。



走行ルートの自動設定、範囲設定を記録することができるため、複数の田んぼを保有する場合でも、例えば「A畑、B畑」と記録を呼び出すことが可能。一度設定すれば圃場に置き設定を呼び出すだけのため、自動走行中は他の作業ができ、人力で水を濁らせるのと比較し約15倍の除草作業の生産性向上が期待できるとしている。

GPS版は当初2023年にローンチ予定だったが、コロナ禍のGPSチップ需給の逼迫・コンテナ不足の影響で製造が遅れ、2024年に改めてローンチすることとなった。

GPS自動走行のしくみ

2024年モデルから搭載されるGPSモデルは、ハタケホットケから貸与するGPS計測機にて田んぼの4点の座標を計測。走行データ（Waypoint）を作成しクラウド上にデータを格納。利用者はクラウドデータをスマホで選択することで、自動走行を実現する。

ミズニゴール2024年モデル 製品概要

ロボットをシェアして雇用・収益に繋げる「地域サポーター制度」

ミズニゴールは、小規模農家の負担を最小限に抑えるため、売切販売ではなくレンタルで提供している。また、複数の農家間でシェアリングが可能な「地域サポーター制度」も導入。

エリアを代表する人を “地域サポーター“として任命。地域サポーターを中心にロボットの管理・メンテナンス支援を行い、機械に不慣れな高齢者や栽培・生産などの農作業に集中したい農家を支援する。地域を支援することでサポーター自身も対価が得られ、持続的な地域の雇用促進と収益化にも繋げる仕組みとなっている。

説明会の開催日程

ミズニゴール2024年モデルの製品及び地域サポーター制度のオンライン説明会を実施下記の日程で実施する。参加希望の農家・事業者様は下記のURLから。
1：2024年2月15日 15:00〜16：30

2：2024年2月19日 16:00〜17：30

3：2024年2月21日 10:30〜12：00

説明会参加申し込みURL：https://bit.ly/HATAKE_Hottoke_Mizu2024

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