ベネッセホールディングスとパーソルキャリアの合弁会社である、ベネッセ i-キャリアは、生成AIによる自己PR作成支援サービス「自己PRサポートAI(β版)」を2024年3月11日より提供を開始すると発表した。
「自己PRサポートAI(β版)」の概要、開発の背景
「自己PRサポートAI(β版)」は全国約200大学で採用されている「問題解決力」を測るオンラインアセスメント「GPS-Academic」と連携して提供。受検者(大学生)のGPS-Academicアセスメントの結果と、受検者が入力した「これまで頑張ってきたこと」「働きたい業界」の情報を組み合わせて、AIが「学生の強み」「強みの裏付けとなるエピソードの予想」「強みを希望の業界でどのように活かせるか」などを、自己PR作成のヒントとして提案する。
「自己PRサポートAI(β版)」は、学生が悩み迷うことが多い「将来のキャリア検討」に、「GPS-Academic」の受検結果を活用するを目的に開発。
結果をもとにAIから提案される自己分析のヒントを活用することで、学生にとっては、自分ひとりでは難しい、「強みを客観的に知ること」や「将来活躍するイメージを持つこと」ができるようになり、自分らしい自己PR文の作成をスタートさせることができる。また、大学キャリアセンターなど学生を支援する職員にとっては、学生側の自己分析が従来よりも進んだ段階で面談等を迎えることにより、今後のキャリアや就活についてこれまで以上に具体的なアドバイスが可能になるとしている。
「自己PRサポートAI(β版)」回答イメージ
GPS-Academicについて
「GPS-Academic」はベネッセ i-キャリアとベネッセコーポレーションが開発した、大学向けのオンラインアセスメントサービス。学生が身につけるべき汎用的能力「問題を解決する力」を、「思考力」「姿勢・態度」「経験」の視点から可視化する。
受検する学生は、本アセスメント共通の設問である
1:問題解決の質と深さを左右する「思考⼒」(選択式問題の場合は約45分)、
2:問題解決に向かう「姿勢・態度」 (約10分)
3:問題解決の⼒を磨くための「経験」(約5分)
の3領域と、各大学が個別設定する「学⽣意識調査(約20分)」に回答。測定結果(帳票)を大学及び学生に提供しする。
測定結果が学生、大学双方に提供されることにより、学生側は自身の強み・弱みの客観的な把握、大学側は学生・保護者などとの面談での今後に向けたアドバイスなどに活用することが可能となる。
また、学生向けのフォローガイダンスや学習コンテンツ、大学担当者向けの活用・分析方法についてのセミナーといった学内でのデータ活用の継続的サポートなども提供している。