自動車技術会は「自動運転AIチャレンジ2024」を開催することを明らかにした。
また、今年度から大会会場や競技で使用する車両などを大幅に変更することもあわせて発表。技術のコンペティションとエンターテインメント性の双方を重視した大会を開催し、幅広い分野のエンジニアの参加と大会コミュニティの成長を促進するとしている。
自動運転AIチャレンジとは
「自動運転AIチャレンジ」は、今年度より大会を一本化し、予選・決勝合わせて約半年にわたる期間にて実施する。
決勝の会場はトムスが運営するシティサーキット東京ベイで実施。同会場で使用されているEVカートを仕様変更し自動運転化した車両で競技を行う。
また、新たに実車両に多く触れる機会を提供するアドバンストクラスと、多くの人が参加しやすい従来同様のチャレンジクラスの2クラス制となる。
更に、今年度は本大会コミュニティの活性化のための交流会を積極的に実施。直近では2024年6月に競技で使用するEVカートに試乗し、車両の自動運転化する過程などを学べるイベントを実施する予定となっている。
クラスについて
今大会ではより価値ある大会を目指し、従来通りにシミュレーションの予選を実施する「チャレンジクラス」に加えて、より実車両に触れる機会を提供する「アドバンストクラス」を設置する。
チャレンジクラス
初めて自動運転に触れる人にも参加しやすいクラスとなっており、従来同様、公募によって誰でも参加することができます。シミュレーションを利用する予選から参加し、予選の成績によって準決勝以上への出場を決定する。
アドバンストクラス
主に過去大会の優秀成績者を想定した上級者向けのクラス。参加チームは、実車両を利用する機会を多く与えられ、より高度な自動運転走行を目指す。また、出場チームは、過去大会等の実績をもとに運営側の指名により決定する。
アドバンスクラスに参加するチームは予選が免除され、決勝においてはチャレンジクラスとは別枠で採点・順位付けを行う。
競技詳細
予選
予選はオンラインのシミュレーションで実施。
予選の競技はデジタルツイン指向のAWSIMを用いてコースをより速く走行することを目指す。参加者は、Autowareの構造を学ぶだけでなく、実際に行動、判断の部分についてパラメータ調整を行い、また必要に応じて新しいアルゴリズムの開発も行う。
決勝
決勝では、コースで競技車両を使用した大会を行う。シミュレーションで得た知見を実車両に活かしつつ、AWSIMでは再現できない実車ならではの課題にもチャレンジする。
例えば参加者には実車両に適用するため、パラメータ調整にも挑戦。また、シミュレーションでは再現できないノイズ処理、遅延対策のアルゴリズム開発も行う。
採点方法
予選・決勝いずれにおいても、下記の点において技術的な優位さを採点する。
・基本は時間内に何周周回できるか
・周回にかかったタイム
大会参加方法
応募フォームより登録。
大会応募フォーム
表彰
チャレンジクラス | 予選:1位 5万円 / 2位 3万円 / 3位 2万円 決勝:1位 10万円 / 2位 5万円 / 3位 3万円 |
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アドバンスクラス | 予選:免除 1位 10万円 / 2位 5万円 / 3位 3万円 |
また、参加者間における知識の共有を促し、全体のレベルを向上させることを目的に以下の特別賞を設置する。応募方法など詳細は後日、自動運転AIチャレンジの公式HP等にてご報告される。
特別賞1:コミュニティ貢献賞・広報賞
目的:この賞はコミュニティでの活動や広報活動を奨励し、評価する
方法:SNSでの活動、及びイベントの開催を総合的に加味し、表彰者を決定する。
合計40万円
特別賞2:プレゼンテーション賞
目的:表彰式にて行われるプレゼンテーションをより発展的なものにするため、複数の軸から評価を行う。
方法:プレゼンテーションは、参加者から募集をして行う。
賞金:合計30万円
交流会について
本大会のコミュニティを活性化する目的で、2024年6月21日に交流会を実施する。大会参加者及び報道関係者が参加可能。交流会参加ご希望者は、応募フォームより2024年6月14日までに登録。
交流会応募フォーム
交流会概要
催事名 | 自動運転AIチャレンジ2024 交流会 |
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日時 | 2024年6月21日 17:00~21:00 |
会場 | シティサーキット東京ベイ |
内容 | EVレーシングカート試乗会 近藤豊氏による自動運転講演会 立食パーティー |
スケジュール(予定)
参加登録期間 | 2024年5月27日~7月1日 |
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交流会 | 2024年6月21日 |
予選 | 2024年7月2日〜9月2日 |
予選表彰式 | 2024年9月頃 |
準決勝 | 2024年11月2日 |
決勝 | 2024年11月3日 |
決勝表彰式・交流会 | 2024年12月頃 |
運営体制
主催 | 公益社団法人自動車技術会 |
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後援(予定) | 経済産業省、東京大学生産技術研究所、東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構、一般社団法人日本自動車工業会、一般社団法人日本自動車部品工業会、一般社団法人日本ディープラーニング協会、特定非営利活動法人ITSJapan |
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自動運転AIチャレンジ オフィシャルサイト