NTTドコモグループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」を通じてスピンアウトしたcoordimateが運営するファッション相談アプリ「coordimate」は、メンズファッションに限定してリリースしていたユーザーのコーディネート写真をもとにファッションレベルを診断する「AI診断機能」において、レディースファッション向けの機能を追加し、2024年8月2日からサービス提供を開始した。診断は、1日に1回のみ利用可能で無料。
AI診断機能とは
投稿された全身の服装画像をAIで診断し、ファッションにおける清潔感の基準を満たしているかを評価する。これにより、既存機能のファッション相談に加え、この診断により服装における減点ポイントを可視化することで、ユーザーのファッションレベル向上をサポートする。
開発背景
「coordimate」は自身のコーディネート写真を投稿するだけで、ファッション好きの一般男女「mate」から「この服アリ?ナシ?」のリアルな声が最短30秒で聞けるファッション相談アプリ。
2024年5月30日の「AI診断機能」のリリース以降多くのユーザーが利用しており、女性らレディースファッションへの対応に多くの要望があったという。このニーズに応えるために、過去の女性からの相談データやmateのコメントデータを活用し、プロのパーソナルスタイリスト監修のもとで診断項目を検討した結果、現在提供中の男性向け診断項目と同じ項目での診断が可能であることが見えてきたため、「AI診断機能」のレディースファッション対応に向けた開発を開始した。
一般的にAIは学習データを解析して特徴を見つけ出すことで結果を出力。男性と女性では性別は違えどもAIがみるポイント(全体バランス、シルエット、配色)は同じため、男性と比較して数の少ない女性からの相談データでもAIでの診断が可能になっており、今後はより診断の精度を高めていくために、相談・診断の件数を増やす施策を検討するとしている。
AI診断機能の3つの特徴
1:AIによる全身コーディネート診断
診断機能は、ユーザーが投稿した全身の服装画像をAIで診断し、採点を行う機能。これにより、ユーザーは客観的な評価を受けることができる。
2:清潔感の基準を満たす診断
AI診断は、清潔感のあるコーディネートの最低限の基準を満たしているかを評価する。これは、世間一般的に見て「ダサい」と思われないための基準で、coordimateオリジナルの診断項目となっている。
3:減点をなくすことをめざす
ファッションにおける減点をなくすことがこの診断のゴールとなる。よりお洒落に、より個性的なファッションをめざす場合は、相談機能を利用して「mate」に相談することを推奨している。
診断項目
全体バランス: フォーマル7:カジュアル3の黄金バランスを評価。
シルエット: 基本のI・Y・Aラインをベースにシルエットのメリハリをチェック。
配色: ベーシックカラーを基調に、アクセントカラーの使い方を評価。
使用上の注意
診断は1日に1回のみ可能(24時を過ぎると再診断可能)。
診断結果が反映される時間にはばらつきがあり、最大1日程度を要する場合がある。
「AI診断機能(レディースファッション対応)」の概要
提供開始日 | 2024年8月2日 |
---|---|
利用場所 | 「coordimate」アプリ内より利用可能 |
利用料 | 無料 |
coordimateは今後もファッション相談を気軽な機会として日常に根付かせることで、世界で1番安心して失敗できる場所をつくることをめざしていくとしている。
画像生成AI「AI宣伝ラボ」サービス開始 高品質なAIバーチャルモデル画像を提供 モデル起用と比べてスピード向上とコスト削減
生成AIでファッション業界向けAIスタッフを提供 AIモデルの顔や体格、服装を自由に変更 会話機能や販売スタッフ機能もセット提供
ZOZO NEXT、3Dアバターでパーチャル試着するアプリ「オルターム」をソフトバンク等と共同開発
この記事を読んだ人におすすめ
- JR東日本の駅に初出店!無人店舗のファミリーマートが青梅線羽村駅に3月22日オープン 無人決済システムはTOUCH TO GOと開発
- ヒト型ロボットNEXTAGEによるAI検査デモを期間限定で展示 カワダロボティクスとリンクス
- NTTが大規模言語モデルに文書を視覚情報から理解する「視覚読解技術」を確立 NTT版LLM 生成AI「tsuzumi」に採用
- NTTがデジカメの画像で自動的に鋼材の腐食を検出・深さを推定する画像認識技術を確立 維持管理コストの縮減に
- 質問に答えて症状に関連する病気や病院が調べられる症状検索AIアプリ「ユビー」 賀来賢人を起用した新CM「ユビーくん」先行公開
- 熊など野生動物をAIカメラがみつけて音や光で威嚇 関係者に通知「AI威嚇警報機」の開発と共同研究 会津大学と日本遮蔽技研
- 内閣府のスーパーシティ関連事業 NECのLLMと画像分析技術を防災・減災の取り組みに採用 つくば市で実証実験へ
- 「ミニストップ ポケット」で手に取った商品をそのまま持ち帰れるレジのない店舗の実証を開始