スウェーデン発の遠隔施工・解体ロボット[Brokk」の事例紹介開始 国内外の原子力発電所における解体作業での使用実績も

熟練労働者が高齢化によって引退を迎え、少子化によって現役世代が減少する建設業界では、近年深刻な人材不足が続いており、現場での安全性を確保しながら省人化や作業の効率化を図る仕組みが求められている。

ガデリウス・インダストリーの建設機械部がスウェーデンより輸入し販売する遠隔施工・解体ロボット「Brokk」は、これらの課題を解決するための革新的なソリューションとなっている。

国内外の原子力発電所における解体作業での使用実績も

「Brokk」はオペレーターが機体に乗車することなく、コントローラを使用して安全に操作することが可能。遠隔で操作できるため危険を伴う場所や人体に影響を及ぼす可能性がある場所、作業者が入りにくい狭い現場での施工・解体作業に適しており、その特徴から国内外の原子力発電所における解体作業での使用実績もある。

ガデリウス・インダストリーは、本製品の日本市場への導入を通じて、国内建設業界における人手不足の課題の中でも、作業の効率化を進め、現場で働く作業者の方たちの安全を確保するソリューションを提案するとしている。

オフィシャルウェブサイトで導入事例の紹介を開始


ガデリウス・インダストリーのウェブサイトでは、各現場での課題に対し、どのような目的で本機を導入したか、導入によってどんな結果や効果がもたらされたかを詳細に紹介している。

導入事例一覧

・コンクリート床解体
・製鉄所事例1:海外製鉄所 取鍋クリーニング
・製鉄所事例2:銑車(トーピードカー)内 耐火物解体
・導水路内工事
・原発向けアプリケーション
・キルン改修工事
・女性オペレーターによる本機使用例

導入事例の一例

原発向けアプリケーション

アルゴン国立研究所での大規模実証プロジェクトでは、4人で6ヵ月かかると計画されていたハンドブレーカ作業を、Brokk150(現行モデルBrokk170)を使用して16日で達成。作業者は汚染区域に入ることなく、廃棄物の解体、分別、コンテナ詰めを行うことができた。機械は完全に組み立てられた状態で出荷され、動員および動員解除にかかる時間は最小限に抑えられた。(米国エネルギー省からの報告・1998年12月)

製品説明

「Brokk」は10種類の型式と19種類のアタッチメントツールから選択が可能で、1台で多様な作業に対応可能。

最軽量モデルBrokk70は総重量560kg、発電機と共にBrokk70を2トンユニック車に積載できるほどコンパクトだが、ハンドブレーカよりも強力な打撃力を持ち、作業時間の短縮に効果的となっている。

例えば、製鉄所の取鍋クリーニングでは、作業人員が二人から一人で行えるようになり、コスト削減にも効果を発揮した。


Brokk型式ラインナップ

最軽量モデルBrokk70

型式は全部で10種類。最軽量モデルのBrokk70は、狭小空間での安全かつ効率的な解体作業において最適となっている。

従来はハンドブレーカーを用いた人による作業を、「Brokk」に置き換えることで、従業員の安全確保、そして作業時間・コスト削減に繋がる。

19種類のアタッチメントツール

使用用途によってアタッチメントツールを自由自在に変更可

使用目的に応じて、本機に取り付けるアタッチメントツールを変更できることが特徴。1台で多様な作業に対応できる「Brokk」は、省スペースで保管できる。※アタッチメントツールはオプション品となり使用用途に応じて必要なツールを購入・変更する。

今後について

ガデリウス・インダストリーは、作業に危険が伴う場所・狭い空間での解体工事や施工工事向けに本製品を販売し、国内建設業界における人手不足の解消、働きかた改革へのソリューションを提案するとしている。

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ロボスタ編集部

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