東大発AIスタートアップであるMAGICA(マジカ)は、360° AIフェイステックサービス「MAGICA」の提供を開始した。
従来の生成AIや画像編集ソフトでは実現できなかった「正面・横顔を問わず顔や髪型を自在な編集」を可能にし、一般の人物写真からスーパーモデル級の表現を無限に生成できるという。これにより、人々の創造性を最大限に発揮しながら、制作効率を劇的に向上させられる新時代のクリエイティブ制作を実現できる。
実際の広告業界での導入企業では制作コストを100分の1以下に削減しながら広告効果を5倍に向上させた実績がある、としている。
顔専門AIフェイステックサービス「MAGICA」
AIサービスが黎明期を迎え、写真撮影からデザインまで、AIが創作の現場を大きく変えている現代。AIフェイステックサービス「MAGICA」は、その潮流とは一線を画し実写とAIの自然な融合による新しい表現方法を確立した。
たとえば、自社の商品を売るための広告やポスター撮影。今をときめくモデルのスケジュールを押さえ、腕の良いカメラマンを雇い、時間をかけてヘアメイクをして臨んだのに後から写真を見返すと、思っていた写真と違う。数百万かけて得たのは、使えない写真。それがもし一瞬で直せたら、髪型や顔を「撮影した後に」「自分の思うままに」変えられたらどうだろうか?
MAGICAを使えば、社内スタッフからスーパーモデルを生み出すことも可能。社内のスタッフで写真を撮って、あとはMAGICAで生成をするだけで髪は、黒髪からブロンドへ、ロングヘアからショートヘアに。髪の長さ、髪の色、目の大きさ、鼻の高さ、唇の厚み、すべて思い通りに変更することができる。
不可能を、可能に。MAGICAが可能にするのは、「横顔」と「肌の質感」の生成。
大手AIサービスですら避けてきた「横顔」と「肌の質感」の表現は、ブランドの世界観を構築する上で重要な要素でありながら、細やかな表現が難しい領域だった。MAGICAは、顔に特化したAIフェイステック技術により、一枚の写真から360度すべての角度で自然かつ繊細な顔の生成を可能にする。
例えば、アジアのラグジュアリーブランドが求める繊細な美意識。 あるいは、グローバルブランドが表現したい多様な質感の世界観。顔の角度、肌の質感、髪型まで誰でも、簡単に、ブランドが描く理想の世界をMAGICAが形にする。
「不気味の谷」の壁を超える、MAGICAのパーツテック
MAGICAでは、前髪、耳、目、口、鼻…といった、小さなパーツ単位で生成することも可能。パーツごとの生成を繰り返していくことで、全体として自然な表情に仕上がる。
顔を生成することは、既存の編集ソフトでも可能だが、まだその品質は粗く「なんだか分からないけれど、気持ち悪い」と感じることも少なくない。MAGICAはそんな「不気味の谷」とも呼ばれる、不自然さの壁を越えていくとしている。
例えば、モデルの顔画像を変える時、顔を変えるだけでは前髪の位置や、首の太さ、耳の大きさなどがそのままだとバランスが悪く不自然に見えてしまう。ところがMAGICAでは、顔に合わせて首や耳などのパーツもそれぞれ調整できるので、よりリアル感のある自然な生成画像を作り出すことができるのだ。
さらに、MAGICAが他と一線を画すのは、あえてノイズやニュアンスを加える点にある。例えば、肌の生成をする時は単純に生成をしただけだと、リアルな人間にある肌のきめや質感が生成されないため。まるで陶器の人形のように美しいけれど現実味が無いということが起こる。しかし、MAGICAではAIだからこその「精巧さ」を活かしながら、あえてその後にノイズやニュアンスを加える新たな手法で、その課題を解決した。
高品質なモデル画像を50,000円から
MAGICAは、1ランディングページあたり5万円から。ランディングページ全体の統一感を生み出すことで広告効果向上に寄与する画像を作成。あらかじめ希望の髪の色・髪型・顔の系統などを豊富なバリエーションから選ぶことや、顧客のブランドイメージや要望も対応できる。
また、モデルの契約期間や更新料なども不要で利用が可能となっている。
「顔」専門360度AIフェイステックサービスMAGICAが叶えること
360度対応の自然なフェイスパーツAI編集とブランドイメージに沿った顔・髪型・髪色を即座に実現するMAGICAですが、実際にはどんな場面で活躍するのだろうか。実際の利用シーンを紹介する。
360度、常に「盛れる」。モデル自身やモデル事務所の表現の幅を広げる
「ストレートヘアをウェービーに」「モードなメイクをナチュラルに」「夏服を冬服に」撮影の最中にこうしたバリエーションを出すのは難しく、できたとしても限界があるという現場のフォトグラファーやメイクアップアーティストの声を参考にし、「撮った後でも」でバリエーションを出せるようにした。
「撮られた写真の顔のこのパーツだけを少し変えたい」「横顔を従来の生成形AIで変えると不自然になる」「髪の長さを自在に変えられない…」「季節に合わせてコーディネートも変えられたら…」既に撮られた写真に対して抱くそんな不自由さを解決してくれるのが、MAGICAのサービスである。
クライアントの要望に合わせて髪型やメイク、服など細かいパーツを変えることが可能になるので、モデル自身や事務所の表現としてより多くのバリエーションを提案できるようになるため、360度、常に「盛れる」。MAGICAはモデル自身や事務所が表現の一つのツールとして活用できる高精度AI編集ツールである。
「ヘアメイクは撮った後」が常識になる。フォトグラファーも待望のフェイステックAI
「ポージングはいいのに、表情が…」「ブランドに合わせて、メイクのイメージを変えたい」モデル写真を撮影した後に、フォトグラファーが一度は抱いたことのあるフラストレーションだが、MAGICAのサービスを使用することでモデル写真をリアルな質感を持った違う表情や顔に修正できるだけでなく、髪型も自在に編集できるためモデルやフォトグラファーの表現の幅を広げることが可能となる。
専属AIモデルも作れる
広告代理店やクリエイターは、モデルの契約期間や更新料、1回の撮影にかかるコストなどを考えて、思い切ったトライができなかった経験が往々にしてあるのではないだろうか?モデルは既存のモデル事務所の中から選ぶしかなく、広告バナーのABテストの際にも、撮影をし直すとなると時間がかかりすぎてしまう。そんな表現におけるジレンマをMAGICAが解決してくれる。
「あのスーパーモデルの中の人、実は社員なんです。」そんなことが当たり前になる時代がやってくるのだ。1人のモデル、1枚の写真から何度でもトライができて、無限のバリエーションが出せるので、コスト削減はもちろん、今までにないトライのスピード感も叶えてくれる。
実際に、ブランドイメージを強化し広告で目を引く髪色表現によって、あるD2Cブランドでは広告売上倍増、制作期間やコストの短縮効率化に成功した事例も出てきているとのことだ。
オルツの「P.A.I.」や「Dify」など生成AIを駆使、LUVOがAI社員の派遣やAIオリジナルキャラクター制作を提供開始
画像生成AI「AI宣伝ラボ」サービス開始 高品質なAIバーチャルモデル画像を提供 モデル起用と比べてスピード向上とコスト削減
生成AIが作ったAIモデルとリアルなブツ撮り製品を自然に合成 モデルの国籍・性別・服装・ポーズは思いのまま タレント広告DXサービス
生成AIでファッション業界向けAIスタッフを提供 AIモデルの顔や体格、服装を自由に変更 会話機能や販売スタッフ機能もセット提供
生成AIで日本人っぽい自然な写真画像を作成する機能 「JAPAN AI MARKETING」に実装 ビジネス活用が可能に
株式会社MAGICA
この記事を読んだ人におすすめ
- 生成AIで日本人っぽい自然な写真画像を作成する機能 「JAPAN AI MARKETING」に実装 ビジネス活用が可能に
- 生成AIでファッション業界向けAIスタッフを提供 AIモデルの顔や体格、服装を自由に変更 会話機能や販売スタッフ機能もセット提供
- 画像生成AI「AI宣伝ラボ」サービス開始 高品質なAIバーチャルモデル画像を提供 モデル起用と比べてスピード向上とコスト削減
- キービジュアルは「生成AIじいちゃん」 ええじいちゃんの写真や動画をSNSで募集「ウェルエイジングアワード」會田与作氏とコラボ
- 生成AIやLLM、デジタルクローン、パーソナル人工知能開発のオルツが上場 記者会見にもバーチャルクローンが登場
- GMO、生成AIを活用して約67万時間の業務時間を削減(上半期で) 従業員の83.9%が活用 複数のLLMのうち最も優れるのは?
- 生成AIが作ったAIモデルとリアルなブツ撮り製品を自然に合成 モデルの国籍・性別・服装・ポーズは思いのまま タレント広告DXサービス
- 約30種類の生成AIアシスタントがファッション・コンテスト応募者のアイディア出しをサポート「TOKYO AI Fashion Week 2025 S/S」開催
- NVIDIAの生成AIとシーメンスのラックPCで対話型AIデジタルヒューマンを開発 菱洋エレとヘッドウォータース「Japan Robot Week」で公開