NVIDIA ACEで開発、AiHUBのデジタルヒューマン「Sali」 自然な発話と受け応えが魅力

NVIDIAは、AiHUBが開発したデジタルヒューマン「Sali」(サリ)をプレスリリースを通じて紹介した。NVIDIAは「Saliは、高い存在感を放つ、デジタルヒューマンです。生き生きと人と対話し、人間のように振る舞います。彼女はまばたきをし、微笑んで、反応します」としている。


下記の動画を見ると、AIが創り出す会話言葉や抑揚が、自然に話す人間にかなり近付いていると感じる。「Sali」を通して、デジタルヒューマン技術の現在位置の一例を見ることができるだろう。

■sali a2f demo

「NVIDIA AI Summit」において、「AiHUB」は同社のこのデジタルヒューマンのフレームワーク、リップシンク・モジュール、音声ソースからフェイシャルアニメを生成する「NVIDIA Audio2Face-3D」、「NVIDIA ACE(Avatar Cloud Engine)」を統合して採用し、「Sali」に細やかな表現と感情の深みを与えていることを発表している。これにより、アバターの表現力が向上しただけなく、開発コストと将来の管理コストが約50%削減できる、という。


「NVIDIA AI Summit」の会場で展示

「AiHUB」も、11月13日に同社が開発するバーチャルヒューマンフレームワークに、NVIDIAの持つ最新のAIとアクセラレーテッド・コンピューティング・テクノロジーを活用していることを発表。「NVIDIA AI Summit」の会場では、NVIDIA NIM マイクロサービスの一つとして提供されている「NVIDIA Audio2Face-3D」を実装し、NVIDIA NIMおよびNVIDIA ACEを統合した「Sali」の対話デモを展示。Audio2Face-3Dにより発話時の音声と同期した豊かな口唇表現を紹介した。

■参考

NVIDIAは、いま注目されている「大規模言語モデル (LLM)」の構築プラットフォームも持っている。「NVIDIA NeMo」は、リアルタイムで動作する最新のAIコミュニケーション・テクノロジー波を支えるプラットフォームのひとつだ。

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ロボスタ編集部

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