WRCラリージャパン最新情報 一般車両が競技コースに進入し、SS12はキャンセルに 3日目を終えての総合順位は・・
WRC「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」は土曜日、大会3日めを迎えた。ロボスタ編集部は、岐阜県恵那市で行われる「SS12」(恵那SS)に出かけた。この観戦エリアは山岳コースではなく、日本独特の田園風景が拡がり、単線の列車がスタート地点の間近を走るユニークな場所。観戦エリアによってはスタート地点が見られるステージでもある。
競技区間は全長22.79kmと比較的長い。風は多少強く吹いていたが晴天。天候的には良い環境だった。
昨日、マシンが原因不明の不調に陥り、順位を落としてしまったヌービル選手(ヒョンデ)からスタート。豪快なエキゾーストノートを響かせて、コースを駆け抜けていった。
続いて、フォードやトヨタGRも続いてスタート。トヨタGRはオジエ選手や勝田貴元選手も駆け抜けていった。
一般車両がコース内に進入
そして、その直後、事件は起こった。一台のワンボックス車が観客の目の前を逆走していったのだ。観客たちは騒然。運営スタッフの無線でただならぬ通信の会話が響いていた。
一般車両はそのまま逆走して、スタート地点で次の出走に向けて待機していたエバンス選手(トヨタGR)の前でコースをふさぐように停車。そのまま競技は中断となった。
一般車両がコースに入ることは競技車と接触事故になる可能性があってとても危険。厳重に進入しないように管理されている。しかし、この車両はコースに通じる道を塞いで管理している数人の警備スタッフの制止を振り切り、コース内に進入したという。
このことにより、SS12はステージ・キャンセルとなり、完走したチームはそのままのタイムを採用し、出走できなかったエバンス選手(トヨタ)、タナック選手(ヒョンデ)にはFIA裁定のタイムが付与されることになった。
なお、勝田貴元選手はSS12で出走できたものの、右のリヤをヒットさせてタイムロスしてしまった。
岩村本町通りリエゾン応援エリアを通過
この日、ラリー競技車は岐阜県を中心に走行し、ラリージャパンを象徴するような日本情緒あふれる昔の街並み「岩村本町通り」をリエゾン区間として通過。ロボスタ編集部はそこで沿道に詰めかけた応援するファン達と競技車の写真を撮影した。
その後、豊田スタジアムに戻り、夜19時過ぎより豊田スタジアムSSSを走って土曜日の競技を終えた。
明日は最終日、ついに2024年WRCチャンピオンが決定する。
土曜日の最終時点での総合順位
土曜日の最終時点での総合順位(上位)は下記の通り。
1位.オィット・タナック組(ヒョンデ)
2位.エルフィン・エバンス組(トヨタ)
3位.セバスチャン・オジエ組(トヨタ)
4位.エイドリアン・フルモー組(フォード)
5位.勝田貴元組(トヨタ)
6位.グレゴワール・ミュンスター組(フォード)
7位.ティエリーヌービル組(ヒョンデ)
8位.ニコライ・グリアジン組(WRC2 通称:藤原とうふ店)
SS12の激走
■ヌービル選手
■ミケルセン選手
■ミュンスター選手
■オジエ選手
■勝田選手
■フルモー選手
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。