WRCラリージャパン 金曜はトラブルが続出する大波乱の展開!多くの観客が応援に駆けつけるが・・

ラリージャパンの2日目、金曜日はスローパンクチャー(パンク)に見舞われる競技車が続出し、大混乱となった。トラブルなく、順調にフィニッシュしたのは上位陣ではオイット・タナック組(ヒョンデ)とエルフィン・エバンス組(トヨタGR)の2台だけだった。(リエゾン応援区間の一覧

金曜日の正午過ぎ、波乱のSSを終えてリエゾン/タイヤフィッティングエリア(いなぶ)に戻ってきたトヨタGRの勝田貴元選手。沿道では多くの観客が大きな声援とともに迎えた

記者からの質問に応える勝田貴元選手。SS2でパンクに見舞われ、悔しさをにじませる

チャンピオン争いをしているヒョンデのヌービル選手組は、原因不明のトラブルで各ステージで遅れが出てしまい(会場ではMCがターボのトラブルと説明)、ジリジリと順位を落した(金曜終了時点で15位)。ドライバーズタイトルでヌービルを追うヒョンデのタナック選手組は順調にトップタイムをマークし、2日めを終わってトップにつけている。

記者の質問に応えるヌービル選手(ヒョンデ)。原因不明のパワー低下が発生。「パワー不足の原因がわからない、特定できない」とつらい表情。

ドライバーズタイトルを競っているヒョンデチームの2人は明暗が分かれた。ヌービル選手はトラブルで後退、タナック選手は総合トップを走る(金曜終了時点)


記者からの質問名応えるトヨタGRのセバスチャン・オジエ選手。パンクで遅れたひとり。あまりにもトラブルに見舞われた車が多いので、全体的にみな口が重く、表情は暗かった

タイヤフィッティングゾーンに向かう勝田貴元組

序盤からトラブルに見舞われたが、ファンからの声援に手を振って応える勝田貴元選手(トヨタ)

3台体制のヒョンデのもう1台のミケルセン選手もトラブルに見舞われ、クラッシュしてしまい、デイリタイヤした。そのため、ヒョンデチームで上位にいるのはタナック選手のみとなり、ヒョンデのマニュファクチャラーズタイトルに黄色信号が灯っている。トヨタチームにとってはチャンスだが、それでも相当な追い上げが必要となっている。ヌービル選手は金曜夜まで我慢で走り続け、夜のサービスで故障箇所が直れば、土曜、日曜と猛プッシュをするだろう。

金曜日の終了時点でトップに立っているオイット・タナック組

金曜日の終了時点で2位につけ、タナック組を追うエルフィン・エバンス組


金曜日を終えた時点の順位

1位.オィット・タナック組(ヒョンデ)
2位.エルフィン・エバンス組(トヨタ)
3位.エイドリアン・フルモー組(フォード)
4位.勝田貴元組(トヨタ)
5位.セバスチャン・オジエ組(トヨタ)
6位.グレゴワール・ミュンスター組(フォード)
7位.ニコライ・グリアジン組(WRC2 頭文字D)
8位.サミ・パヤリ組(WRC2 トヨタ)

つづく
WRCラリージャパン 勝田が岡崎ナイトステージで2連続トップタイム

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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